やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る(1)

島嶼議連の勉強会。貴重な経験であった。

当然、島嶼国の怪しい活動に関する詳細は、外務省現地公館から、もしくは国際金融犯罪に詳しいであろう財務省が把握し、議員にも上がっていると想像していたが、そうではなかった。

「王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る」

タイトルは少し過激かもしれないがそのままなのである。

で、少しずつ当方の現場情報と学術研究と、etc. からまとめて掲載したい。

触れたくない、ましてや書きたくない内容だが、これを知らずに島サミットは行えない。

最初はツイッターで活躍されている「猫組長」が取り上げている『パレルモ条約

ブログにもまとめられています。

http://ameblo.jp/nekokumicho64/entry-12286128540.html?timestamp=1498157711

数少ない11の未加盟国一つが日本。

勿論後の5カ国が太平洋島嶼国なのだ。

パラオ、ソロモン、ツバル、フィジーパプアニューギニア

そしてブータン、イラン、南スーダンソマリアコンゴの5カ国と、日本!

私は議連勉強会で、監視のない太平洋島嶼国のEEZは越境犯罪の巣窟なっています!と強調したが、実は海洋だけでなく、法機能が弱い(若しくは無いに等しい)島嶼国の存在そのものが越境犯罪の原因なのだ。

というより、極端に言えば、大英帝国が、ロンドンのシティがタックスヘイブンにするために独立させた、という側面も否定できないのである。