小島嶼国の課題は人口問題と離島開発である。
首都のある島でさえもその開発維持は困難なのに、離島の開発は不可能に近い。
そうすると人口が都市に集中し、資源管理だけなく社会問題が発生する。これが基本的問題であり気候変動や海面上昇というのは、否定しないが、自ら解決できない離島問題の「すり替え」と読むと理解しやすい。
よって、島嶼議連から麻生財務大臣、岸田外務大臣への要望に医療支援が入った意義は大きいが、是非離島、僻地支援に重点を置いていただきたい。そうしれば小島嶼国全体の社会の安定つながる。
笹川平和財団がパラオからの要請を確認した際、最優先であげられたのがソンソールやカヤンゲルの離島開発であった。人口、数十人から数百人の離島開発はパラオ中央政府にはできないのだ。
放っておけば、中国がやってくる、そして知らない間に埋め立てて軍事基地にしてしまうかもしれない。もうやってきているであろう。
ところで、バヌアツのニュースだ。人口の80%の約20万人65の離島に住む。
この一番北にあるペンテコステの北部に病院が開設した、とのこと。
Mauna Hospital Theatre at Abwatuntora, north Pentecost
首都のエファテにある病院と、サントにある病院に継ぐ、バヌアツで3つ目の病院だ。
小さいニュースだが、小さな離島にとっては大きなニュースだ。
責任者のDr Richard Leonaも正式開設をしたレゲンバヌ大臣も知り合いである。喜んでいる様子が手に取るようにわかる。
New hospital theatre opens in Vanuatu
29 June 2017
http://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/334116/new-hospital-theatre-opens-in-vanuatu