やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

バヌアツの税制改革

ILO warns Vanuatu tax reforms could hurt vulnerable

21 July 2017

http://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/335546/ilo-warns-vanuatu-tax-reforms-could-hurt-vulnerable

所得税のない国、バヌアツの税制改革が検討されている。

法人、個人とも同率の税金を課す計画だが、ILO-国際労働機関がコメントを出した。

まず、独り者と、家族のいる者に同じ税率というのいは不平等である。特に労働者はすでに脆弱な経済状態で、新たな税制は危険だ。

二番目に、法人と個人の税率が同じなのも不平等である。

そして最後に、税制改革計画が参考にしたのは2015年の大型サイクロンで全国が被害に会う前の経済状態である。サイクロン後のバヌアツ経済は全く違う状況である、という。

んんんー。タックスヘイブンとして独立したバヌアツに所得税が導入されるとは知らなかった。

タックスヘイブン目的で来ている法人、個人はどうなるのであろう。

バヌアツも法執行なんてあるのか、ないのか。。中国企業に賄賂をもらうのは当たり前の社会で、十四人の国会議員が牢屋に入れられたこと自体がニュースである。

そういえば、トンガの中国商店も一切税金収めていないとニュースに書いてあった。

世界一優秀な(たぶん)日本の財務省による税制改革支援、とかどうでしょうか?大平首相は財務省の若き官僚時代、南洋統治領を担当していたのだし。。