あれだけ緊密だった豪中関係がこの1年ガラッと変わった。
米国から豪州に圧力が加わっているのではないか?と思う。
いよいよ、豪州のお膝元、太平洋島嶼国への中国の支援について豪州閣僚が批判。
Federal Minister Concetta Fierravanti-Wells accuses China of funding 'roads that go nowhere' in Pacific
http://www.abc.net.au/news/2018-01-10/australia-hits-out-at-chinese-aid-to-pacific/9316732
役に立たないメンテナンスもされないビルや行き先のわからない道路。そして島嶼国政府には返済不可能なローンであることをFierravanti-Wells国際開発大臣がコメント。
“You’ve got the Pacific full of these useless buildings which nobody maintains, which are basically white elephants … I’ve gone to islands and you’ll be driving along on some back road and all of a sudden you see this Chinese road crew building a road to nowhere and you think ‘hmm, what’s all that about’,”
イヤーこれは10年以上前からの話でなんで今頃、というのが当方の正直な感想。
勿論、中国も黙っていない。
無知で傲慢だ、偏見だと中国外務省スポークスマンが早速反論。
China lodges diplomatic complaint following Australian minister's comments
そしてローウィのコメントの下記の部分が当方と同じである。
”Australia is a far from perfect player in the region”
オーストラリアもこの地域にまともな支援してないよ。
The bad – and good – of China’s aid in the Pacific
https://www.lowyinstitute.org/the-interpreter/bad-and-good-china-aid-pacific
そ!まさにその通り。
それに中国が太平洋島嶼国に入ってくる隙を与えた張本人はオーストラリアである。クーデターのあったフィジー対応だ。
対太平島嶼支援はどっちもどっちだが、重要なのは豪州の閣僚が公に中国の太平島嶼国支援を批判し始めた事である。敵の敵は味方!ではないけど以前から言われている日豪NZ の対太平島嶼支援協力を一気に進める機会になるかもしれない。豪州、そんなに体力と予算ないし。特にパプアニューギニア支援は豪州の顔を立てながら日本が協力すべし。