これも重要だからブログに書いておきたい。
浅野亮教授の中国の授業だ。
米中戦略で核がテーマ。
最初に浅野教授が核問題が安全保障で議論され始めたのは10年位。もっぱら平和研究が核を扱って来た。最近は安全保障と平和研究の交流はあるが、方や戦争のリアリズムと方や戦争反対の立場で交流は少ない。という話をされた。
これを聞いてハッと思ったのは、なぜ私が太平洋島嶼国を学ぶために、安全保障の専門家である渡辺昭夫先生を選んだのか、である。
多くの太平洋島嶼国の本は、戦争反対、核反対、島嶼国の真の自立を!と叫ぶイデオロギーが強い論調。渡辺昭夫先生本だけ違ったのだ。
すなわち太平洋島嶼国研究と言えば「核問題」で、「核問題」は平和研究のイデオロギーが強い。核が太平洋島嶼国と平和研究を結びつけている。
その中でリアリズムの渡辺先生の議論は光っていた!
渡辺昭夫先生が大平正芳研究会(名前ど忘れ)のメンバーで太平洋島嶼国を担当していた、というのは門下生になった後に知ったことだ。
太平洋島嶼国がハイポリティクスのシアターである事を20代だった私は「現場」を先に見たので直感したのだと思う。しかも最初の事業が衛星通信だ。安全保障のど真ん中である。 PEACESATと平和の字が入っているが覇権国家競争、冷戦時代を象徴するトップレベルのインテリジェンスの分野である。
島嶼国の経済的独立を!と私自身、笹川太平洋島嶼国基金の目的に書き込んでいた。
しかし、1、2年も現場を見ていれば、それが現実的でないことはすぐわかる。