今回の島サミットからタヒチ、仏領ポリネシアが正式参加する。
でもタヒチ、というとゴーギャンしか思い浮かばないあなた。地元の人はゴーギャンを嫌っています。現地での行いは良くなかったようですよ。
ムルロア環礁の核実験場でもあり、すでに中国も進出しているタヒチ。下記はマジックウィーポンを書いて中国の進出に警鐘を鳴らしたニュージーランドのAnne-Marie Brady教授の記事です。
Trouble in Paradise: A Chinese Occupation in Tahiti
Questions surround the Chinese consulate’s illegal occupation in French Polynesia
By Anne-Marie Brady
April 20, 2018
https://thediplomat.com/2018/04/trouble-in-paradise-a-chinese-occupation-in-tahiti/
2007年に中国人外交官に貸した居住用のビルが、いつの間にか外交使節機関として使用され、あろうことかオーナーの許可も得ず衛星ディッシュが設置されてしまった。
不動産の持ち主は契約を中止する事を申し出たが中国外交官は「一度借りたら中国のもの」と主張し出ていく様子はない。それどころかオーナー親子を脅かす態度をとっている。
自治権を持つタヒチにフランス政府は介入できない。かと言って地元政府は中国が怖くて反論できない。仏領ポリネシアは失業で悩んでいるところに中国は観光や、養殖で大型の投資をしてくれているからだ。
中国は2018年に18の北斗衛星3を打ち上げる予定で、その地上追跡能力が必要とされている。タヒチの中国大使館用の他の場所が提供されているが、その場所は衛星追跡に適していない。タヒチの首都パペエテはすでに中国軍艦や調査船の定期的寄港地となっている。
この記事を読むと島サミットに参加することとなったタヒチの、フランスの思いが伝わってくるようだ。きっと日本の外務省は関心を持っていないのではないか?