海洋法条約もその他の国際法条約も途上国の「開発」が主要テーマなのである。私の一つ目の博論の理論枠組は開発学なのだが、開発学を学んでいる時には「国際法」は現れてこなかった。
「開発の国際法」フランス発で議論されている。坂元教授から教えていただいた位田隆一教授と西海 真樹教授の論文を読んでいる。位田隆一教授は現在滋賀大学の学長だ。2014年の論文もあり今作業を行っているSIDSの数のパワーの議論に参考にできそうなので、他の関連論文もコピーを入手した。それから最近の小国の議論とSIDSに関するUNCTADのレポートも見つけた。
随時読んで行きたい。
位田隆一 1974 国際経済機構における実質的平等の主張(一)-国連貿易開発会議の成立―。 法学論叢 第96巻第3号
位田隆一 1975 国際経済機構における実質的平等の主張(二)・完―国連貿易開発会議の成立―。法学論叢 第97巻第3号
位田隆一 1979 新国際経済秩序の 機構的インプリメンテーション「岡山大学法学会雑誌」29巻1号
位田隆一 1989 開発の国際法における発展途上国の法的地位 法学論叢 116 巻 1-6 号
位田隆一 1989 『開発の国際法』理論―フランス国際法学の一端― 日仏法学 No. 16
位田隆一 1991 国際連合と国家主権―国際機構の実効性と国家主権によるコントロールの対峙― 国際法外交雑誌』 第90巻(第4号) 435-481
位田隆一 1998 「国際貿易体制と発展途上国」国際問題 463 号
位田隆一 2015 グローバル・ジャスティスにおける「開発の国際法」の意義. ―「実質的平等」の展開と到達点― 世界法年報 34, 164-187
西海真樹 1992 開発の国際法における 「規範の多重性」論 世界法年報 12 号
小国の定義に関する論文
Professor Paul Sutton (2011) The Concept of Small States in the International Political Economy, The Round Table: The Commonwealth Journal of International Affairs, 100:413, 141-153, DOI: 10.1080/00358533.2011.565625
To link to this article: http://dx.doi.org/10.1080/00358533.2011.565625
Maass, M. (2009) The elusive definition of the small state. International Politics 46(1): 65-83.
Long, T. Int Polit (2017) 54: 144. https://doi.org/10.1057/s41311-017-0028-x
SIDSに関する論文
2004. Is a special treatment of small island developing states possible? UNCTAD. UNCTAD/LDC/2004/1
-
Small island developing States: origin of the category and definition issues. Philippe Hein
-
Preferential market access and erosion of preferences: what prospects for SIDS? Stefano Inama
-
Trade and the environment: an important relationship for SIDS. René Vossenaar
-
SIDS as a category: adopting criteria would enhance credibility. Pierre Encontre