やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ミクロネシア連邦チュック州、またも分離独立の動き

ミクロネシア連邦、旧南洋日本統治領は4つの州からなる。ポナペ、チュック、ヤップ、コスラエだ。その中でも人口が一番多いチュック州に「また」分離独立の動きがあるとのにニュース。

www.radionz.co.nz

約5万人のチュック人が来年の3月に住民投票の予定。

米国大使は、チュックが独立すれば米国との自由連合協定で得られている教育、医療、移民などの特権がなくなることを指摘。

チュックの独立派はミクロネシア連邦の一員として独立したのは間違いであった、と述べている。

戦後にミクロネシア独立の動きの中で、日本領であったサイパンパラオマーシャル諸島も一緒に独立話が進んでいたが、その協議のテーブルを蹴ったのがパラオ、だそうです。これはパラオの友人である某閣僚から伺った話。他方一緒になったミクロネシアの4州は常に摩擦がある。チュックの独立派の気持ちはわからないでもないが、当然背後にはチャイナマネーが動いていると思われます。

そういえば、チュック州には既にPLAの武器が入っているという「噂」もありました。これは全く裏を取っていません。