やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

マーシャル諸島のロンゲラップ環礁が中国の軍事基地となる日

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インターネットのおかげで毎日気になる太平洋島嶼国のニュースが何十と知る事ができる。インターネットがなかった時期が懐かしい。キリバスの大統領選のニュース等何ヶ月か後に知る事ができればラッキーだった。今は結果が出る前にわかってしまう。

さて、ブログあげようか迷ったが、米軍の迎撃ミサイル基地があるマーシャル諸島でさえ中国が入り込み、あのビキニ核実験のロンゲラップ島をタックスフリーの港にしようという動きがあり、これを支持する議員がハイネ大統領に不信任案をつきつけた、というニュースである。

興味深いのはマーシャル諸島の市民権を得た中国人がこの案件を進めている、ということだ。バヌアツでパスポートや市民権がすごい勢いで売られていることは最近書いたばかりだ。中国人が太平洋島嶼国の「市民」としてその国の中国の軍事化を進める可能性があるのだ。

ニュースには軍事化の事は書かれていないが商業目的であろうとなんであろうと軍事化されることは、私たち南シナ海の件で学んでいる。

太平洋島嶼国の支援 ー 青年・離島・法律分野が重要である。ブルーエコノミーなんて有り得ないし、何も現実知らない金融マフィアの案件でしかない。

 

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