パラオのマリリンから「戦争犯罪国家日本はつべこべ言わずにパラオにどんどん金出してりゃいいのよ」と年末に言われ、急に東京裁判の本が読みたくなった。以前江崎先生からいただいた本を読んだ時は「え、そうなの」と言う感想でそれほど印象に残っていない。しかし自分がこんな目(マリリンからの罵倒)に会うとアドレナリン全開だ。
『東京裁判日本の弁明』「却下未提出弁護側資料」抜粋 小堀桂一郎編 (講談社、1995年)
全部読んでいない。
最初の50ページほどの小堀先生の解説。そして清瀬弁護人の陳述だけ読んだ。
さらに以前から気になっていたマッカーサーがあれは日本の自衛だった、と言った証言だ。この証言は英和とも掲載されている。
まず小堀先生の解説はドキドキしながら読んだのだが、その中でも英米ソ連という異質な国家が東京裁判で連帯を組む事で逆に冷戦の兆しが明確になってきた事、日本国民と軍閥を怨念で隔てる工作であった事、皮肉にも昭和22年の検閲厳しい時期にこの東京裁判だけが言論の自由が確保された事、日本人弁護人は家も焼かれ食べ物もない中で活動していた事、当時の弁護人がドイツ法学専攻であった事、取り上げられた証拠には共産主義や中共のものがほぼない事、など初めて知る事ばかりだ。
清瀬弁護人の陳述で関心を持ったのは「東亜の解放」に関する弁明である。73ページから10頁ほどに渡って展開されている。ここは重要なので再読してから次のブログにメモしておきたい。