やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ペリリュー島における米軍の飛行場活性化プロジェクト

米軍、どんどんパラオに入っています。 「兵隊さんは偉かった」 「親日国家パラオー」 としか叫べない日本人がペリリューをどんな島にしてしまったか?しっかり見てもらいましょう。他方パラオ国内はメディアを中心に米軍の関与を反対する動きがあります。彼…

エスパー米国防長官パラオ訪問の背景<講演案内>

"The United States understands that, we welcome that –it's been kind of lonely at the top to be honest, since the wall fell in Berlin (in 1989). "But while we welcome the new order it has to be by the same rule of law that all of us live b…

パラオ全土が監視体制か?インド太平洋軍レーダー設置進む

これも気になっていたニュースだ。パラオのアンガウルに米軍のレーダー基地ができる予定であったが、この記事を読むとパラオ全土にレーダー、監視機能が設置されるようなのだ。 2019年10月 沿岸監視システムがカヤンゲル州とアンガウル州に完成 今後、南西諸…

日本自衛隊800人がパラオに・・

今回の島サミット。米国を呼ばずに、防衛問題を語らずに、いったい日本政府は何をしているのだ。木原稔総理補佐官からは二度も丁寧な回答をいただき、責めるべきは島嶼国・安全保障音痴の外務省か、と気落ちしていたところ、パラオのウィップス大統領の記者…

オブライアン前米大統領補佐官が語る米領サモアのツナ缶

国家安全保障局が、身近である。 トランプ政権の国家安全保障局トップだったオブライアン氏と、太平洋島嶼国に関心が強かったAlexander B. GrayがThe Diplomats に続けて太平洋島嶼国政策の論考を出した。日本の、谷内氏、北村氏が太平洋島嶼国政策を論じて…

バイデン政権インド太平洋の皇帝が語る

バイデン政権の動きはほとんど追っていない。ペンタゴンが、インド太平洋軍がパラオにインド太平洋に展開している詳細以外は・・ トランプ政権NSSキーパーソンだけでなく、バイデン政権のアジア担当、通称Tsar 皇帝のカート・キャンベルが、バイデン政権も太…

インターネットの父、村井純氏が知らない太平洋の中共サイバー犯罪<講演のご案内>

英国の学会で発表したICT4D からICT4CCC - Chinese Cyber Crimeの発表を下記の通り日本語でやります。マンチェスター大学、Richard Heeks教授が主催するパネルに応募したところ、アクセプトされました。 「楽園のサイバー犯罪」関心のある方が多かったことと…

米国家安全保障局前事務官Alexに嘘を教えたのは誰だ!中共の列島線は日本軍のコピー?🍊

このブログ後で書きますが、同盟国のシニア高官ってもしや日本の自衛官でない事を祈る。 なんと米国前政権の国家安全保障局のAlex Grayに、現在の中共の列島線戦略は、戦争中の日本軍の戦略であると話したらしい。 この件、数年前に耳にして調べたがそうでは…

パラオ通信改革と中共オンラインカジノ・サイバー犯罪

太平洋島嶼国の通信改革に現場で深く関わってきた。第一回島サミットの目玉事業となったUSPNetのODA化は、本当に私一人で成し遂げた。自慢したいのではなく、何もしていない、何も知らない専門家を名乗る人々が太平洋島嶼国の通信を語る危険性(誤解の拡大)…

インターネットの父、村井純氏が知らない太平洋のサイバーセキュリティ

学会発表用パワポの一枚。1万ワードの論文を15分にまとめる作業の大詰めです。 めずらしく日本人が太平洋の情報通信に関して記事を書いていたので読みながら「よく勉強しているけど何もわかっちゃあいねえな」と思い執筆者を確認したら日本のインターネット…