やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

日本−パラオ自由(若しくは特別)連合協定の可能性

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数年前、羽生会長から「頭がおかしいと思われるから決して人には言うな。」とアドバイスいただいた件を、いよいよパラオのレメンゲサウ大統領にサモアで話してしまった。

日本−パラオ自由(特別でも良いと思います)連合。

その根拠として予算の事を沖縄を例に出して説明させていただいた。

沖縄は特別予算として毎年3千億円、他に基地関連で5−6千億円。

少なく見積もっても年間5−6千億円は落ちていると思います。その1−2%でもミクロネシアの、パラオの海域管理に回せば、大きな貢献になります。と。

大統領は大きく頷いていた。

が、私がビリオンダラー、と言ったら、「ビリオン?!」と驚いてらしたので、もしかして私が数字を勘違いしていると、勘違いされている可能性もあるので、英文でこのブログに書いておいた。

http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/997

なんとマーシャル諸島の大統領から「日本とミクロネシアの歴史的関係を考慮すれば、全くあり得ない話ではない。」とのコメントをいただいた。

沖縄はミクロネシア諸国同様、米国の信託統治になる可能性があった。(*)日本に復帰していなければ、ミクロネシア同様、米国との自由連合協定下で独立していた可能性もある。

皮肉な事に独立したミクロネシア3国は、沖縄の米軍誘致活動をする程慢性的財政難に悩まされ、頼みの綱の米国は一貫して協定支援金を打ち切る方針である。いや、現状はそれより悪く、米国は約束した支援金さえ棚上げにしている状態である。

* サンフランシスコ平和条約三条で信託統治制度は日米の合意事項であったが、沖縄から日本復帰宣言があり琉球政府が設置されたとある。この戦後の沖縄の動きは複雑でよくわかっていません。