やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やすーその4

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パラオ政府がベトナムの違法漁船を燃やした件。 なぜか何もしていないPEW が自分の手柄のように書き立てているのが気に入らない。 なぜかこの正真正銘の密漁船(正式登録している日本漁船ではなく)を発見した日本政府ー水産庁と外務省が何の広報も声明も出さないのが、疑問である。 日本政府よ、PEWを見習え。 何もしていないのに世界を動かしているように振る舞うその図々しさを。 これらの密漁船を発見したのは、水産庁の取締船「みはま」なのである。 昨年試験的にパラオEEZを航海。多分3、4ヶ月の期間に60日位は稼働しているはずだ。 30年の歴史あるPPBPを展開する豪州海軍は年間で60日だから(以前は30日)あまりにも気の毒で教えてあげられない。
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私は決して針小棒大にここに報告しているワケではない。 ホント〜に、チョコっとパラオEEZに入っただけで密漁船と密漁器具を山のように発見したのだ。 この航海、始まってすぐに遭難中のフィリピン漁船を発見し、人命救助までしてしまった。 よって12日間の航海の半分は海難救助活動に当てられたので実質約1週間の巡回でこれだけ発見したのだ。 これをきっかけに、次々と密漁船が拿捕され、今回のベトナム違法漁船を燃やす事となったのである。 日本政府の、水産庁取締船の功績なのである。 これは海洋保護区を租税回避に利用しようとしている世界の金持ちや、鮪さんと鮫さんがカワイソーと訴える世界のセレブたち教えてあげたい。