やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋の楽園の島とヤクザ

今話題の「ツイッター組長」

当方もフォローさせていただいている。

「ツイッター組長」は留学経験もあり、英語も得意。世界の金融、経済、政治への視点も興味深い。

 

無視されるであろうと思いつつ質問してみた。

「外国人にどのように日本のヤクザを説明したら良いのでしょうか?」

 

意外にも「ツイッター組長」さんから返事をいただき丁寧な説明をいただいた。

その内容をここに書いて良いかわからないのだが、以前読んだ下記の「6代目・司忍組長単独インタビュー」に共通している内容だ。

 

 

6代目・司忍組長単独インタビュー

http://www.sankei.com/west/news/150831/wst1508310022-n1.html

2011年10月1日

「【山口組組長 一問一答】(上)

全国で暴排条例施行『異様な時代が来た』」としてMSN産経ニュース

 

私たちは、映画の寅さん、テレビの清水の次郎長、神社のテキ屋、高倉健の映画等々で「ヤクザ」の存在をそれなりに知っているが、触れず、語らずの存在としているように思う。

これを歴史も文化も違う外国人に説明するのは難しいのだ。

今まで学者、政治家、官僚等々に聞かれた経験があるが、どうもすっきり説明できないでいた。

 

このブログを読んでいただいている方はもう認識いただいていると思うが「太平洋の楽園の島」は越境犯罪の楽園でもある。

私がこのように説明すると大概の人はキョトンとした反応だ。

「太平洋の島にはロシアマフィア、世界のビリオネラー、アラブの王族、あらゆる犯罪組織が跋扈しています。しかし彼等を手玉に取っているのが島嶼国のリーダー達でもあります。」

ウィルソンが深慮なしに掲げたself-determination、民族自決は小国の主権につながり、世界の越境犯罪を招くオソロしいパワーの側面を持つ。

このような島嶼国での犯罪は以前は噂で聞く程度、地元紙に小さく掲載される程度であったが、ICTの発展のおかげで広く知られる様になった、と思う。これもあまり触れず、語らぬようにしたいが、海洋保護も博論で取り上げた情報通信も越境犯罪と深く結びついているのだ。

きっと「ツイッター組長」に聞いたら教えてくれるかもしれない。

しかし知るのが怖い。

 

これで思い出した。バヌアツのどんでん返しが連続の政変劇。

書くタイミングを見計らっていたが、もうそろそろ書きたい。背景にいるのがどうもheavenならぬhavenを探しているチャイナマネー、のようである。