後藤新平を知ってから人生が、世界観がガラリと変わった。
後藤新平で沖縄ー台湾ーミクロネシアが繋がったのだ。
そしてこのブログを台湾研究者、ファンが見てくださり、急に台湾の事が身近になった。
太平洋島嶼国と台湾と言えば、3千年の植民の歴史がある。
台湾先住民族のオーストロネシア語族が船で広大な太平洋に拡散したのである。
そして最近の話では、島嶼国を巡る中台援助合戦だ。
台湾研究者の方々がこのブログに、また当方に関心を持っていただいたのは、中国との関係のみで語られる台湾問題を変革したい、という事のようである。
私自身も彼等から早速学ばせていただいている。
それにしても台湾研究者の台湾を語る姿は熱い!
台湾を知るために、ドキュメンタリー映画『台湾アイデンティティ』(酒井充子監督、2013年)を観てください!と言われた。ツタヤにはなく、伊藤博文さん3人とお別れする事に。
しかし、博文さん3人分以上の値打ちのある映画であった。
一言では語れない、日本と台湾の関係。
でも一言言えば、『台湾アイデンティティ』を、「台湾」という共同体を作ったのは日本とそこに住む人々だったのである。もっと言えば、後藤新平と新渡戸稲造だったのだ。電車あり、通信であり、農業であり、教育であり。。
この映画を観ていてふと思ったのは、戦後に失われた日本精神が、台湾にあるのかもしれない、という事だ。
「日本は何をしているんだ!しっかりしろ!大和魂はどうした!」
当方は、パラオのナカムラ大統領、パプアニューギニアのソマレ閣下、そして亡くなられたトンガ王国のツポウ5世からこのようなお叱りを受けた経験がある。
その時はわからなかったが『台湾アイデンティティ』を観て期待されている日本、それに応えていない日本、が見えてきた。
<関連ブログ>
Japan as a Colonizer - Inazo Nitobe