やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『太平洋問題調査会の研究 ー 戦間期日本IPRの活動を中心として』片桐庸夫著

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太平洋問題調査会 ー IPRの存在はなんとなく知っていたがきちんと勉強した事はない。

しかし、この調査会に関する研究も多くはないのだそうだ。

 

太平洋問題調査会は新渡戸稲造が1929年からしっかり関係している。

反日のラティモアが1933年のカナダの会議以降情報操作に利用した様子もある。

この会議に参加してすぐ新渡戸は亡くなった。

 

片桐庸夫著『太平洋問題調査会の研究 ー 戦間期日本IPRの活動を中心として』(慶応大学出版会)を図書館で見つけた。

1929年、新渡戸が議長を務めた京都会議の詳細が知りたかったのだ。

 

別の優先事項があって今回この本を読めなかったが目次だけアップしておきたい。

 

まえがき

 

第一章 太平洋問題調査会(IPR)の軌跡

――その設立経緯、目的、組織を中心として――

第二章 第一回ハワイ会議と移民問題

 

第三章 第二回ハワイ会議と移民問題

 

第四章 第一、二回ハワイ会議と平和機関問題

 

第五章 第三回京都会議と満州問題

 

第六章 第四回上海会議と満州問題

 

第七章 第五回バンフ会議と太平洋の平和機関問題

 

第八章 第六回ヨセミテ会議と政治的勢力均衡及び平和的調整問題

 

第九章 第七回ヴァージニア・ビーチ会議とインクワイアリー問題

 

補稿一 太平洋問題調査会(IPR)と朝鮮代表権問題

――朝鮮IPRの脱退、一九二五―一九三一――

補稿二 満州国承認問題の一側面

――満州国の太平洋問題調査会(IPR)参加問題をめぐって――

補稿三 太平洋問題調査会(IPR)とイギリスIPR

――第二回ハワイ会議への初参加問題を中心として――