日本記者クラブが自衛隊配置で揺れる、石垣、与那国の取材をしたという。
日経の編集委員坂本英二氏はバランスが取れていて、また以前より気になっていた与那国での自衛隊の受け入れがどうなっているのかも書かれている。
まずは、自衛隊施設に琉球瓦が使用されていて嬉しかった。私は与那国特産の長命草入自衛隊カレーの開発を提案している。
また、「島内の祭りや国際カジキ釣り大会、島一周マラソン大会、学校行事などにも積極的参加」とあってこれもよかったと思った。
尖閣の守り 自衛隊配備にゆれる国境の島 石垣島・与那国島ルポ 日本経済新聞 電子版より
陸自の与那国駐屯地の主要な建物は琉球瓦をあしらったデザインだ(12月2日、沖縄県与那国町)
12月2日に与那国駐屯地を訪れると正面玄関には「地域のために 地域とともに」の標語が掲げられていた。丘の上を削って建物はできるだけ目立たない配置とし、オレンジ色の琉球瓦を上部にあしらったデザインが印象的だ。建設のため埋め立てる2つの池を駐屯地内の2つの人工池に置き換えるなど自然環境にも配慮した。隊員は島内の祭りや国際カジキ釣り大会、島一周マラソン大会、学校行事などにも積極的に参加しているという。与那国沿岸監視隊の塩満大吾隊長は記者団に「地域の方との付き合いも含めて、陸自が力を入れている南西防衛の強化の良い模範になるようにやっていきたい」と抱負を語った。
http://blog.goo.ne.jp/kzunoguchi/e/c729242b327182addf51149dfa8fa383
坂本英二氏は下記のように与那国の対立構造をまとめている。
自衛隊誘致の賛成派は
(1)中国への抑止力になる
(2)大規模災害時に安心
(3)経済効果が大きい――などを重視し、
反対派は
(1)むしろ中国と緊張を高める
(2)有事に攻撃対象になる
(3)豊かな自然や文化を生かした島づくりを目指すべきだ――
反対派、田里氏の3つ目の指摘は多いに賛成する。
自衛隊誘致を進める保守は猛省して欲しい。中国の脅威が出て来るまで、この国境の島をある意味見捨てていたのだ。それを何を今頃、だ。それは島の人々の幸せを考慮しない防衛である。
自衛隊と与那国文化と自然が対立するとは思えない。自衛隊の皆さんが与那国の歴史、文化、自然を町民以上に学んで欲しい。そもそも軍隊とは科学、学問、文化も含むマルチ能力集団のはずだ。