今年、始めてLAを訪ねた。古い友人の住む西海岸。
マリブビーチやサンタバーバラなど有名な美しい海岸の町も訪ねた。
ちょうどトランプ政権の移民問題が重なりカリフォルニアが違法移民の州である事を背景に感じながら。
そしてスターウォーズのレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーさんとその家族が抱えていた闇が、華やかなハリウッドやビバリーヒルズの現実を突き刺すように示しているようにも感じた。
勿論,レーガンのハリウッドでの赤狩りや、マフィアの存在も。
マリブビーチのレストランで、ふと片岡義男という名前を思い出した。私がティーンの時は雑誌のポパイやオリーブで彼の写真や文章を見ていた記憶があるし、本も何冊か読んだ記憶がある。
今日、本を整理していたら上記の本が出てきた。写真家佐藤英明さんとの対談形式の本だ。
中身を読んだが、勿論ハワイの移民や先住民の話も、カリフォルニアの違法移民の話も、ハリウッドの闇も、暗い部分は何も触れられていない。
おじいさんが周防大島出身でハワイへの移民だった片岡さんは勿論詳しい影の歴史を知っているのだろう。
彼やメディアから私が得ていた、カリフォルニアやハワイのイメージは、本当に限られた、切り取られた風景でしかなかったのだ。