やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

北朝鮮のミサイルが飛ぶとマーシャル諸島に海底通信ケーブルが敷かれる

北朝鮮からのミサイルに慣れてしまって、日本政府が警告を出すだけで何も動いていなさそう(実は動いていると期待しているが)なのがもどかしい。

米国のハワイ州は既に警戒態勢で、市民にも広く呼びかけているという。

これが当たり前ですよね。

 

2017.7.22 11:52 【北ミサイル】

ハワイ州が発射時の対応指針策定、11月から避難訓練

http://www.sankei.com/world/news/170722/wor1707220018-n1.html

 

 

以前にも書いたが、米国の国防省はミサイル対応を2000年辺りから実施している。20年前だ。

私は笹川平和財団に入った91年からICT事業を立ち上げ、担当してきたのでここら辺の動きは誰よりも把握していたし、今でもそうであろう。

マーシャル諸島のクアジェリンには米国のレーガン迎撃ミサイル基地があるのだ。そこへの通信連絡が衛星を使用していたため0.5秒遅延が発生する。そこで海底通信ケーブルが敷設される事になったのである。

 

 

博論にも太平洋島嶼国も情報通信の背景として、与那国の海底通信ケーブル敷設と比較し、チラッと書いてあります。

 

80頁。

https://ourarchive.otago.ac.nz/bitstream/handle/10523/7139/HayakawaRieko2017%20PhD.pdf?sequence=1&isAllowed=y