やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ国旗が赤く染まる日は来るのか?

パラオに住んでいる人よりパラオに詳しい、とパラオに住んでいる方から言われて、色々と質問をいただく事がある。

中国に寝返ったパナマ。次はどこか?パラオバチカンか?

ちょうどパラオ滞在中に国会議長とPresident of Senatorsが中国に招待され、パラオはその訪問の話題で持ちきりだった。

私「いよいよ、パナマに続いてパラオの国旗も赤く染まるのかしら?」

友人「コミュニストは嫌だね。それに議長もPresident of Senatorsもその権限はない。」

私「では誰が、パラオの外交関係を変更できるの?」

友人「大統領だよ。既に中国政府からパラオEEZの海底資源調査の申請が来ていて断っている様子だが、心配だ。」

私「沖ノ鳥島に続く、九州パラオ海嶺ですね。」

友人「そう。パラオ北部の資源だ。」

(現地で得た情報はそのまま出せませんので、勿論編集脚色し、ソースがわからないようにしております。)

なぜ国交もあり、歴史的も経済的関係も深い日本はパラオEEZ海底資源調査の共同調査などを提案しないのであろう?

パラオの小島嶼国の一番の課題の一つが年金運用だ。どこも破綻している。日本が年金運用を引き受けてあげることはできないのであろうか?

夕食会の席のたわいもない会話だし、裏も取っていない。

しかし大統領の権限は大きいことは確かである。