やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

南極に食指を伸ばす中国(追記あり)

中国は南極にも食指を伸ばしていたのか?知らなかった。

この件は今知ったばかりで、徐々に情報収集して行きます。日本政府はわかってるのだろうか?日本語で検索してもあまり出てこないのだ。

中国の南極政策があるのだそうだ。

http://www.chinare.gov.cn/caa/gb_news.php?modid=01001&id=1983

(中国語わかりません。誰か教えて)<- このブログの愛読者が訳してくれました。下記に貼っておきます。

ディプロマットの記事によると、

1984−2016年の間に33回の探検。

4つの研究所建設。

2016年には飛行。

2つ目の砕氷船造船中。

5つ目の研究所建築中。

This is demonstrated in China’s 33 Antarctic expeditions between 1984 and 2016 and the construction of four research stations (Great Wall, Zhongshan, Taishan, and Kun lun/Dome A). In 2016, China’s first fixed wing aircraft in the Antarctic, Xue Ying 601, was put into service. This greatly enhanced the logistical capacity of Chinese Antarctic expeditions. China is now building its second icebreaker and a fifth research station on the Ross Sea Ice Shelf.

Demystifying China in Antarctica What does China want in Antarctica, and what does that mean for the rest of the world?   By Nengye Liu June 09, 2017

https://thediplomat.com/2017/06/demystifying-china-in-antarctica/  より

 

追加情報:

中国の南極政策。日本語で情報発信している。中国、エライ!

http://j.people.com.cn/n3/2017/1109/c95952-9290677.html

 

《中国の南極事業》報告発表  我が国は「極地調査強国」にまい進している

2017-05-23 11:16:21

第40回南極条約協商会議開催前を前に,国家海洋局は、北京で記者会見を開催し、《中国の南極事業》報告を発表した。林山青国家海洋局副局長は,「『13次5か年計画』の間、我が国は南極調査所の新設、新建先端的な破冰船の建造、南極への航空能力のレベルアップ、南極地域における陸海空観測プラットフォームの初歩的な建設などの措置を通じて、南極の保護、利用、管理に関する能力を全力を上げて高め、わが国の南極事業を新たなステージへと押し上げた」と述べた。

林山青は、「中国は、1984年に初めて南極調査隊を派遣した。30年以上の発展を経て、我が国の南極事業は無から有へ、小から大へと、世界が目を見張る輝かしい成功を得ており、既に名実ともに『極地調査大国』となっており、現在も『極地強国』の目標に向かって奮闘努力している」と述べた。

林山青は、南極の科学研究を例に挙げ、「国際的な南極科学研究の最前線を中心として、南極の基礎科学研究の実力を絶えず高め、現在、我が国は、一連の関連分野・体制・科学研究部隊を基本的に確立し、単一の科学研究から総合的な研究へと南極の科学研究を推進し、「ネイチャー」、「サイエンス」などの国際的な学術誌に多数の論文を発表し、南極の科学研究領域に重大な突破を実現した。

《中国の南極事業》報告によれば、南極氷河の観測と研究において、我が国は、「中山所」から「崑崙所」に至る断面の総合的観測・研究を完成した。また、「崑崙所」の南極内陸ドームA地域に深冰芯鑽探索システムを建設し、深度800メートルまで穴あけを達成し、10万年から100万年単位の気候変化に関する情報提供が可能になった(*)。さらに、固体地球科学観測と研究において、「Fildes Peninsula」地域の地層の序列の構築、火山の地層年代の測定を行った。このほか、「Grove mountain」地域の地質調査を行い、新世早期以来の東南極冰盖の進退変化の歴史過程を詳細に描き出し、世界的な海面上下降の変化に対する認識を豊にした。

「長年の努力により、現在、我が国の南極における科学研究レベルは安定して上昇し続けている。南極の科学研究についての《科学引文索引》(SCI)上の論文数は、1999年に19篇だったところから、2016年には157篇に達し、世界10位に位置している」と秦為稼国家海洋局極地調査弁公室主任は述べた。

適切な科学研究能力を絶えず高めるという趨勢下、我が国も徐々に南極調査と科学研究のインフラを建設し、整えてきた。現在、空基、岸基、船基、海基、氷基、海床基を含む南極観測網と「一船四所一基地」からなる南極調査保障プラットフォームを基本的に建設し、南極調査活動における総合的な保障・需要を満たすことに成功している。同時に、南極調査を西南極の「South Shetland Islands」から東南極の「Larsemann Hills」と「PRYDZ BAY」にまで拡張し、さらに、南極内陸ドームA地域にまで延伸し、調査活動の範囲と領域を拡張している。(記者 沈慧)