やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

豪州がPPBPを継続する事とした理由は中国ではなく笹川平和財団

現在ブログのアクセスが毎日2千件近くになっている。講演会、原稿、SNSでの質問。会ってお話を聞きたい、というのもある。

2016年のブログに質問をいただいた。

あまりにも自分がした事がすごいので、自分ですらウソを言っているんじゃないかと思う事がある。

陰徳の美、で隠して来たわけじゃなく、正直に話すと「あなたにそんなことができるわけない。」とか「あなたがそんな事をしていけない。」とか(あんた、私のなんなのさ?)と思うような反応を年長者だけでなく若者ならぬ馬鹿者から良く受ける。

 

が、本当です。USPNetを日本のODAにしたのも、豪州の対太平洋海洋安全保障政策に、そして日豪の防衛協力に、さらには日米同盟の新たな道を作ったのも私です。

 

そういう機会を、運命が、具体的には笹川会長が、羽生さんがくれたのである。支援してくれたのは渡辺昭夫先生、稲村さん、寺島さん、そして今は国際法の大家坂元教授のご指導までいただく幸運に恵まれた。財団には誰一人として太平洋島嶼国の事、情報通信の事、海洋安全保障の事を知っている人はいなかったのだ。

で、質問は豪州政府が長年やってきた太平洋海洋監視事業PPBPを継続する事とした理由はやっぱり中国?という内容。

トンでもありません! 当時の反日ラッド政権がPPBP継続に舵を切ったのは笹川平和財団のせい!私の、羽生さんのせいなんです。(私の、と言った時樋口レポートを書かれた渡辺先生の影響が大)

この事業が太平洋の安全保障レジームを大きく動かす事になるのは私は最初からわかっていたが、東大の官僚には荷が重い話だろうから黙っていた。

羽生さん、良く着いてきてくれた。お元気だろうか?