やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

セクシー大臣でわかった、ゆすりたかりの小島嶼国の存在

 トランプ大統領のパリ協定離脱スピーチを2、3回聞き、ピーナッツ(端金)の部分が気になってスピーチ原稿を探し確認し、これは島嶼国の外交官かもしれん、とウェブサーチで探し当てると言う、調査分析活動を行なったのは世界広し、と言えども私だけであろう。

 だからこそ渡瀬先生がTweetで小泉環境大臣を批判しているのみて、「アレ!セクシー大臣の隣に座っているこのおばちゃん、この名前どこかで。。。」と過去のブログを引っ張って来て渡瀬先生に情報提供ができたのである。

 さらに内藤先生からフィゲーレスファミリーの全貌を聞き、小島嶼国と共通の国内搾取、国連を利用した一ファミリーによるゆすりたかりの構造が見えてきてしまった。

 これを両先生が見事に動画でまとめあげてくれている。

 

 小島嶼国がゆすりたかりの構造を持っているなんて、なんて酷いことを、と言われそうだが、これは国家経済規模からこうならざるを得ない現実がある。今2つ目の博論で扱っているBBNJというEEZの外の公海管理の議論も、あらゆる途上国の海洋保護区も、SDGsもゆすりたかりの構造である。

 前にも書いたが百歩譲って、途上国のゆすりたかりを許したとして、その国の貧困が解決されるのか、というとお金が解決できない問題があるのだ。それがパラオの子供達の麻薬問題であり、シーシェパードの手を借りないとできない海洋安全保障などである。

 最後に一言加えればこれら小島嶼国の誕生の根拠が「自決権」という非常に曖昧なで政治的背景を持ったイデオロギー、概念であることだ。これが2つ目の博論の理論枠組です。