やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

米国とマーシャル諸島の危機!🇺🇸議会予算承認せず

ミクロネシア地域は、ドイツ領から、パリ講和条約の下、日本の委任統治になり、戦後は国連の下米国の信託統治となり、国連決議植民地独立付与宣言を受けて米国との自由連合、という流れである。 スペイン時代があるだろう、というがそれは同地域の歴史を知ら…

歯欠け駒、ミャンマーで活躍

‘Broken Tooth’: The Face of Chinese Investment in Myanmar 中国マフィア、三合会の親分でパラオにもやってきた「歯っ欠け駒」尹國駒が、2020年12月に米国政府の制裁を受けながらも、中国国内で大活躍しているというのはタイのインテリジェンスから聞いて…

ツバル新首相台湾関係維持を明示

台湾相当選挙直後に西側が安堵した時、人口12,000のナウルが台湾から中国に外交関係を変更との発表があった。 そしてまたツバルが、新たな国会議員が選出され、親中派がその動きを見せているとのニュースが駆け巡った。 https://www.reuters.com/world/asia-…

『日本の国際法学を築いた人々』一又正雄著読書メモ(4)

先に3節を読んでブログに書いてしまったが、2節に戻る。 「黎明期の時代的背景と先覚者」 日本が国際法を学んでいった背景は、開国によってそれまでは全く経験のない外交問題に取り組む必要があったからである。その最たる条約改正で、国際法を学んだ多くの…

やしの実大学in与那国Flyer作成しました!

やしの実大学in与那国、いよいよ今月末です。 石垣島でも小規模でやります。こちらは夕食込みで5千円。まだ席がありますので希望者はDMください。 Flyerを3つ作成しました。 広報ご協力お願いします。

『日本の国際法学を築いた人々』一又正雄著読書メモ(3)

勘違いをして2節を飛ばして3節を先に読んでしまった。 3節は専攻国際法学者の誕生 千賀鶴太郎、有賀長雄、寺尾亨、高橋作衛、中村進午の5名が紹介されている。中でも、有賀、中村に夫々十ページ以上をさき、他3名は2−3ページと少ない。 千賀鶴太郎はベルリ…

『日本の国際法学を築いた人々』一又正雄著読書メモ 寄り道「国際法学の移入と性法論」

一又正雄著『日本の国際法学を築いた人々』をメモをとりながら再読し始めた。一又氏が引用している大平善梧の「国際法学の移入と性法論」が気になってウェブ検索をしたら出てきた。しかも20ページで1日を潰す量でもなさそうだ。内容はお宝発見だった。 まず…

日米協力で太平洋島嶼国支援を!Lowy研究所に掲載されました。

2023年10月、ソロモン諸島、マライタ州Suidani氏とTalifilu氏を日本に招聘しました。当然米豪との政府関係者とは情報を共有して進めました。その結果豪州のLowy研究所から日米協力による太平洋島嶼国支援を、というオピニオン記事を出すことができました。 …

『日本の国際法学を築いた人々』一又正雄著読書メモ(1)

2020年に急いで読んだ『日本の国際法学を築いた人々』は再読したいと思っていた。国際法が日本にどのように受け入れられて行ったのか?は現代日本国家形成を理解するのに重要であり、また国際法学がなんであるかを理解するにも重要だからである。 読書メモを…

南洋諸島は日本だった

日本の兵隊さんは偉かった!としか書かないネトウヨのおかげで日本の南洋統治について誰も議論しない現実を私は憂いている。私は、高校歴史教科書に一頁書く機会をいただいたので「日本の南洋統治」、特に沖縄移民について書いた。 第一次世界大戦後、現在の…