やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2020-10-05から1日間の記事一覧

ナポレオン三世のニューカレドニア植民を起源とする「帝国主義」

「帝国主義」よく使われる言葉だが、その定義を議論している人は、矢内原忠雄先生しか見たことがない。。 ニューカレドニアの独立の動きの中で、マクロンがナポレオン三世の植民地宣言の文書を返還したことを前のブログに書いたが「帝国主義」という言葉はま…

マクロン大統領、ナポレオン三世の帝国主義を覆す?

2018年の最初の住民投票の前にニューァレドニアを訪ねたマクロン大統領。1988年先住民独立過激派とフランス人警官に19名の死者出した惨劇のあったウベア島を訪ね和解に一歩を示しただけではありません。 気になっていて、調べていなかった件を少しウェッブ検…

ニューカレドニア、フランスに留まる。

10月4日に開催されたニューカレドニアの独立を問う2回目の住民投票。2018年の投票結果よりも小差で独立反対が多数となった。 私は、正直ホッとした。太平洋島嶼国の現状、特に中国との関係を一気に強化し始めた2000年頃以降、私は、その影響が麻薬、売春、…

エプスタインSexスキャンダルと海洋保護区inSDGs

この度のパラオ大統領選中間選挙が示したパラオ国家海洋保護法に対する国民のNO。ほとんど病的とも思える国連の海洋保護の動きを修正してくれる事を期待したい。それは小和田判事が捕鯨裁判で反論されたような感情的な動きでしかない。 小和田裁判官の反対意…