ミクロネシア連邦自由連合破棄決議案の動き。
反対する声は主に米国在住のミクロネシアの人々から強く出ている。
自由連合協定の破棄は、米国に生活の拠点を築いた彼等がミクロネシア連邦に送還される事を意味する。
人口10万のミクロネシア連邦。3人に一人が海外、米国に暮らしている。
早速 change.org で反対署名が開始された。
決議案が照紹介されてから約1月。千人の署名が必要なところ、半分の500人しか集まっていない。
Vote "NO!' to the COFA Termination bill proposed by FSM Congressmen!
この反対署名活動を企画した人曰く。。
「米国の対応を非難するが、米国から拠出されるお金をきちんと使わないのはFSMだって有名な話なんだ。自由連合協定が停止しても、米国は痛くもかゆくもないどころか、毎年拠出する予算が減るので喜ぶだろう。それより自由連合協定がなくなったらミクロネシア連邦はどうやっていけると思うの?」
70年前、米国がミクロネシア諸島を日本から奪い取ったのは、ミクロネシアの人々を解放させるためではなく、米国の安全保障のためであった。
冷戦下では、このミクロネシア諸島が、ハワイからフィリピンをつなぐシーレーンとして、安全保障上重要であった。
よって、冷戦下に米国がミクロネシア3国に示した自由連合協定は、ニュージーランドが提案し、国連が決議した本来の自由連合とは違った歪んだ形となってしまった。
冷戦が終結し、米国の安全保障として意味を失ったかに見えるミクロネシア諸国は、中国という新たなファクターが進出してきた。
ここ最近、ミクロネシアの政治指導者、要人が次から次へと中国に招聘され接待を受けている、とこれは複数の方から聞いてる。しかも中国は官民一体となって攻勢しているのだそうだ。
日本は? 至急、米国とこの地域の安全保障ー特に海洋安全保障について、自由連合の事も含め協議すべきである。官民一体となって。。