土曜日の朝からドロドロの重ーい情報が行き交った。
羽生会長から指示いただいているパラオ大統領選進捗状況。ベルズ副大統領の突然の出馬でその様子は大きく変わった。
パラオは、昨年天皇皇后両陛下が訪れてから日本にとって再度特別な国となった、と思う。
日本からのインフラ支援(水道、電気、空港、通信等々)も本格化してきたように見える。
しかし、パラオは単なる親日的な珊瑚の奇麗な国ではない。麻薬、人身売買等ドロドロの深刻な闇を抱えている。
パラオで何か起っているのか、多くの人が知っていた方がよいと思うのでここに書けることだけ書いておきたい。
書けない事は勿論、財団の業務報告として別途やっています。
まずは下記のABCのニュース。ベルズ副大統領の出馬はレメンゲサウ大統領へのリベンジではないか?というコメントである。(その通り。)
Four candidates line up to contest Palau primaries ahead of November election
http://www.abc.net.au/news/2016-07-26/four-candidates-line-up-to-contest-palau-primaries/7660372
ベルズ副大統領が出馬表明で述べた事が、透明な政府と麻薬問題への取り組み。
これで思い出したのが人身売買に関するレメンゲサウ大統領とベルズ副大統領(兼法務大臣)の軋轢。両者の溝ができたきっかけである。
下記は、米国政府の人身売買レポート。2013年に再当選したレメンゲサウ政権下で人身売買取締が強化されたが、なんとレメンゲサウ大統領は当時の司法長官を解雇し、逮捕寸前であった有力政治家を守った。ニュースには出てこないが、麻薬取締も同様な動きがあったという。つまり麻薬を取り仕切る有力政治家を守るためにレメンゲサウ大統領が動いた、と言う事だ。
Palau
OFFICE TO MONITOR AND COMBAT TRAFFICKING IN PERSONS
2014 Trafficking in Persons Report
Tier 2
http://www.state.gov/j/tip/rls/tiprpt/countries/2014/226794.htm
ここに以前も書いたテキサス州の悪徳弁護士が登場する。傭ったのはレメンゲサウ大統領である。そして、ベルズ法務大臣を、個人口座を調べた事を理由に訴え、すぐに棄却とワケのわからない行動を取る。なぜか?マネロンをしているのだろう、ともっぱらの噂。ベルズ法務大臣は全て知っているのだ。
John Bradley Dishes Out Texas Justice in the Pristine Paradise of Palau
http://www.johntfloyd.com/John-bradley-palau
なぜパラオはこのような状況になったのであろうか?(他の太平洋島嶼国も同じような状況であろう)
人口2万に満たない国家運営は所詮無理がある。無理を埋めるために手段は選べない。
米国、日本あらゆる国から怪しい投資や犯罪の話が持ち込まれる。「主権」の名の下、法執行機能を麻痺させれば犯罪とはならない。
本当は日本がもっと早く手を差し伸べるべきだったのではないだろうか、と土曜日の今日は朝から重ーい気分です。
(追記)
麻薬をペリリューに持ち込んだのは日本軍であった、とこれは米国人の友人から聞いた事がある。可能性としては、あり得る話だ。それにその密売を導いたのも日本の怪しい組織である、と。これはパラオの知人から聞いた話。どこまで本当かわからないし、あまり調べたくない件である。