やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

神武の海洋安全保障政策(2)神戸

  

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神戸と門司を結ぶ阪九フェリーに乗船する前に生田神社にお参りする事にした。

神社の近くにステーキ屋さん「みその」が。 「みその」はどこにでもあるが神戸に来たからには神戸牛だよね、と2500円のランチを。 その時壁に貼ってあるみそののポスターの数字に気がついた。 創業1945年。もしかして。。

目の前で牛肉を焼いてくれているシェフのお兄さんに聞いた。

「みそのは占領軍相手に始まったのですか?」

「そうです。ランチマットの絵が最初のお店です。」

昨日まで家族を仲間を殺した相手に商売しなければならなかったのだ。 商売という行動で民間の和解はすぐに開始していた。 製鉄所のある神戸も空襲がひどかったそうだ。軍事施設も民間も関係なく爆破された、とこれはタクシーの運転手さんから伺った。

その米軍相手に、ステーキ屋が、キャバレーが、闇市が神戸に生まれた。 こんな神戸の歴史を今まで全く知りませんでした。 神戸が海洋安全保障上の重要地点となったのは遅くとも神功皇后の時代から。 そこを米軍にやられたのである。

生田神社は今縁結びの神様として人気のようだ。