やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

環インド洋連合サミット開催

The Indian Ocean Rim Association (IORA) 現在21のメンバー国と7カ国の対話国を抱える

 

インド洋はこのブログ、即ち当方の守備範囲ではないが、チャゴス諸島のメガ海洋保護区の件で急に気になりだした。

 

yashinominews.hatenablog.com

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そうしたら環インド洋連合の初めてのサミットがこの3月にジャカルタで開催されるという。日本からは岸外務副大臣が出席。

 

環インド洋連合首脳、「航行の自由」確保で一致 読売新聞 3/7(火)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170307-00050104-yom-int

 

環インド洋連合メンバー国ではない日本の、岸外務副大臣の出席。これは何を意味するのか?岸副大臣、現地で積極的な外交を展開されたようだ。

岸外務副大臣の環インド洋連合(IORA)首脳会合出席(結果)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea2/id/page3_002025.html

Iran ready to play effective role in reducing regional tensions

http://en.mehrnews.com/news/124089/Iran-ready-to-play-effective-role-in-reducing-regional-tensions

この環インド洋連合の動きは豪州が主導してきた。90年代半ばからである。ヒラリー国務長官・ラッド首相の時に少し動きを見せたが、その後また停滞。ここに来て大きく動いた背景にはやはり中国のシーレーン、真珠の首飾り作戦への懸念がいよいよ本格化してきた、ということか。

インド洋の安定は中東からのエネルギー供給に頼る日本の国益でもある、ということか。

ここは日豪(軍事拠点のあるチャゴス諸島は英米)協力でこの地域への支援が必要なのかもしれない。チャゴス諸島の米軍基地維持を目的としたメガ海洋保護区問題も、背景には強制退去させられた島民の人権問題がある。

 

Looking west: PM Turnbull attends the first IORA Leaders’ Summit7 Mar 2017|Anthony Bergin

https://www.aspistrategist.org.au/looking-west-pm-turnbull-attends-first-iora-leaders-summit/