やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

皇太子殿下ご成婚記念品と天皇即位

皇太子殿下が来年天皇に即位される。 昨晩、急にこのことが他人事ではなく、自分の身に迫って来た。自分の家族の出来事のような感覚が湧いて来たのだ。大事に仕舞ってあったものを取り出した。

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私と皇太子殿下を繋げるものが、平成5年にご招待いただいたご結婚式のこの盃と銀の金平糖入れ。

20代から30代、内閣府の青少年行政に関わっていたため、皇太子殿下の記念行事としてトンガ王国を訪ね、ツポウ5世に特別にパレスにお招きいただき手料理までご馳走になった。

帰国後、天皇皇后両陛下の前でトンガ王国の国歌を、同行した日本人青年達とトンガ語で歌ったことも懐かしい。

そして、ツポウ5世と知己を得、その国葬に日本の皇太子殿下のお姿が見える場所で参列させていただいた事。その時、5時間近い国葬で一糸も乱れなかったのが参列した世界の皇族の中で日本の皇太子殿下だけであったことが、私にとって決定的であった。

この思いをどう説明していいかわからなかったが、三島由紀夫が同じ経験をしていた事を最近知って納得できた。 トンガの事を、パラオの事を書くとき、調べるとき、瀬戸内海の運輸をご研究対象にされた皇太子殿下の視線を感じながら書くようになったのはここ数ヶ月であろうか。