手元に新渡戸稲造全集第四巻と矢内原忠雄全集の一〜五巻がある。
植民政策学を扱った巻である。
私は植民学の専門家ではないのだが、矢内原忠雄がミクロネシアを対象とした南洋群島研究をしており、今書いている2つ目の博論は自決権を扱う(海洋法と太平洋島嶼国に関連する範囲で)予定なので、矢内原全集にある委任統治のところだけは参照し、後は読めるだけ読んでみよう、という感覚だった。
しかし、保守のみなさんが日韓併合は植民ではない、と言ったり、植民学研究者が新渡戸矢内原の植民学をそれほど深く掘り下げていないどころか「植民は一つの社会現象である」という定義を議論もせずに全く無視しているのはどういう理由なのか。(私が見過ごしているだけかもしれないが。)
右左両翼のその行為は、東大から矢内原を追い出してアジアの植民地解放を叫んで戦争に突入した、さらには日本を滅ぼすのは共産党と軍閥と指摘した新渡戸の命を狙った戦争好きで狂信的な日本人たちと重なって見える。
新渡戸稲造が鼻祖となった東京帝国大学法科大学植民政策講義。ジュネーブの国際連盟勤務となった新渡戸の後にこの講義の担当教官に指名されたのが矢内原忠雄だ。この二人の植民政策学を少し見ていきたい。メモ程度である。
自分の研究が優先なので、関連する箇所を虫食い状態で読んで行く事になると思います。
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