やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ネオコロニアリズムと批判されるラッド元首相

www.abc.net.au

 

豪州のラッド元首相がツバル、キリバス、ナウルは豪州の市民権を得て、その広大なEEZは豪州は管理し、豪州に自由に居住して良い、という刺激的な提案をして物議を醸している。

ツバル首相はネオコロニアリズムだ、と。

この反日のラッド氏ではあるが、この提案は私と同じだ。ただし豪州は海洋を管理も開発もできる能力がないので市民権なり、自由連合なり締結すべきは日本、米国である。

主権を失う必要はない。日本ツバル漁業会社を設置して、ツバル人の幹部をおき、ツバル人社員が日本でも自由に働けるようにすれば良いのだ。

例はある。ブルネイだ。あそこは英国のシェル石油の国である。主権を得た後にもかなり英国から搾取されたらしいが。