南の楽園、太平洋島嶼国は実は犯罪の楽園、しかも世界第1級の越境犯罪の楽園、であることはこのブログを読んでいただいている方にはわかっていただけたと思う。
私はかなり早くから、つまり数十年前から島を歩き回っている中で肌で感じてきた。まさか、という思いが強かったが最初に確信的教えてくださったのは私の二つ目の修論の教授、渡辺昭夫先生だ。渡辺先生は戦後初の日本の安全保障政策「樋口レポート」を実質執筆され、お若い時は大平首相の環太平洋研究会で太平洋島嶼国をご担当された。
この楽園の島での犯罪 ー 「知っている人は語らない」 ー のだ。
太平洋島嶼国で起こっている越境犯罪はマフィアやヤクザだけでなく、政府、政治家が加担していることもあって情報が表に出てこない。取材しようとするとバヌアツデイリーポストのダン編集長の警察幹部から脅かしに会うのだ。
A senior police officer just informed me, twice, 'I'm watching you."
— Dan McGarry (@dailypostdan) July 29, 2019
Good to know.
過去に社屋を焼かれたり、家族が脅かしにあったりした太平洋島嶼国のジャーナリストもいる。
太平洋島嶼国の「真実」を知るには「蛇の道は蛇」。すなわちその犯罪当事者に教えてもらうしかないのだ。でもそんなこととても怖くて臆病者の私にはできないわ!
そうしたら出現されたのである。猫組長こと菅原潮さんだ。「金融ヤクザ」というらしい。下記の3冊購入し拝読。残念ながら同志社大学の図書館にはない。
本の中にはどこにも太平洋島嶼国の「た」の字も出てこない。が、まさに太平洋島嶼国の真実が語られている。
「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言」
「暴力が支配する一触即発の世界経済」
「金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界」
さて、今回のバヌアツで起こった仮想通貨犯罪。Plustokenはいち早く日本で情報が出回ったのに、なぜバヌアツ政府当局はその犯罪の詳細をダン編集長に知らせなかったのか?
答えは猫組長の本にある。マネロンだ。投資案件を見せかけて一般人からお金を集めながら黒いお金を洗浄して行く。まさにニューヨークのマフィア、アルカポネが使った手口、コインランドリーの集金システムにダークマネーを混ぜて洗浄したのと同じである。コインランドリーが仮想通貨になっただけの話である。(博論に書くが海洋保護区もお仲間だ)
今の香港の様子を見て、私たちは中国政府とマフィア、ギャングが協力している姿を毎日SNSでまざまざと見せつけられているではないか?パスポート販売も同じであろう。中国政府がバヌアツ政府を丸め込んで始めた越境犯罪の一環。
今回送還された6名の「犯罪者」。バヌアツのパスポートを得て、仮想通貨Plustokenという見せかけの投資事業を開始し、マネーロンダリングが済んだところで、もしくは何か早々に引き上げなけれなならない事情があったために、わざわざプライベートジェットで中国当局がお出迎えに来てくれるのだ。中国に戻ってよくやったと褒められるのか、次のターゲットに配置されるのか、それとも殺されるのか。。。 これも猫組長に聞かないとわからない。
今回お縄になった6人の中国人。 新しいパスポートと新しい地で、新たな越境犯罪に取り組んでいるような気がする。