やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

京大1回生に学ぶ満州事変

満州事変を巡って横田喜三郎と立作太郎の見解が違った、と書いてあったのでそれこそ満州事変は国際法の解釈の世界なんだろう、これも国際法を博士課程で学んでいて知らないでは済まされないと急に思い立ち、ウェブサーフィン。 そこで見つけたのが京大法学部…

連邦議員委員会2018年報告ー対中強行政策を提案

対中強行政策を提案した連邦議員委員会2018年報告が発表された。 <関連記事> 報告書 2018 REPORT TO CONGRESS of the U.S.-CHINA ECONOMIC AND SECURITY REVIEW COMMISSION ONE HUNDRED FIFTEENTH CONGRESSSECOND SESSION NOVEMBER 2018 Printed for the u…

パラオの環境破壊を進める日本企業ーRAM corpoation?

親日国パラオ、と言われているが怪しい日本人や日本企業、NGOが入り込んでいてパラオの友人たちから良く相談を受ける。 今回の件はラジオニュージーランドも取り上げ、日本の世界的なイメージを悪くする可能性もあるので取り上げ、拡散したい。 www.radionz.…

インド太平洋を守った日本海軍 ー 平間洋一先生の「第一次世界大戦と日本海軍」再び(追記あり)

第一次世界大戦終戦記念日を迎え、相変わらず日本がインド太平洋を守った事を欧米諸国だけでなく、肝心の日本人が知らない。 私はこの分野の専門家ではないのだが、日本が太平洋に進出した一つのきっかけなので興味を持って調べてみた。平間洋一先生の本に出…

違法操業の漁船対応で日米初連携 太平洋島しょ国と今月共同研修

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018111001002296.html また大きな達成が、10年越しの達成が得られた。 2008年に私が立ち上げたミクロネシア海上保安事業。国交省元審議官の羽生次郎元笹川平和財団会長に、「これは日米同盟を推進する事業なんです。」…

マクロンの平和会議は茶番劇か?

第一次世界大戦の終戦を記念して、パリでマクロン大統領が大々的なセレモニーを開催し、トランプ、プーチン、メルケル等々世界の指導者が集まり、日本は麻生副総理が参加した事を昨日知った。 日本のメディアはほとんど報じていない、とのこと。 このセレモ…

赤い国連とパラオの海洋保護区

シドニーモーニングヘラルドから赤く染まる国連の記事が出た。この件は中国ウォッチをしている専門家からは以前から指摘されていたし、この記事に出て来る中国人女性がアフリカの途上国出身の国連議長に賄賂を渡して逮捕された事は英語のニュースにはなって…

パプアニューギニアと笹川良一

パプアニューギニアの独立を世界で唯一人支援したのは笹川良一氏である。 yashinominews.hatenablog.com このことは、笹川平和財団の中でも、日本財団の中でも、肝心の笹川陽平氏もご存知ないのだ。私は日本財団のセクハラ老人鳥井敬一氏から「笹川さん、そ…

第3回韓国併合再検討国際会議 : 「合法・違法」を超えて

なんでこんなことまでして、と思っていたが植民地化を免れるために重要だった? 日韓問題。当方の指導教官の坂元茂樹教授が論文で書いていらしてざっと読んで難しい議論である、という記憶しかなかったがニュースになっているのでウェブで探してみた。日韓併…

インド太平洋研究の必要性 ー 「海のアジア」vs「陸のアジア」

フリードリッヒ・ラッツェル 私が太平洋島嶼国に仕事として関わったのは1991年からで、大の男が4人がけで転けさせたで30億円の笹川島嶼国基金をマイナスの状態から、即ちその目的から策定した。 必死で勉強した資料中で、渡辺昭夫先生が書かれたものが一番…