やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

インド太平洋研究の必要性

ips.hatenablog.jp japan-forward.com インド太平洋研究会を立ち上げようと準備中である。 事務局が私なのでお金は扱いたくないし、責任が発生しないようにしたいが仲間は欲しい。いつもお世話になっている方に声をかけたらすごいメンバーがアドバイザーにな…

マーシャル諸島のロンゲラップ環礁が中国の軍事基地となる日

インターネットのおかげで毎日気になる太平洋島嶼国のニュースが何十と知る事ができる。インターネットがなかった時期が懐かしい。キリバスの大統領選のニュース等何ヶ月か後に知る事ができればラッキーだった。今は結果が出る前にわかってしまう。 さて、ブ…

豪州モリソン首相1500億円基金設置表明

首相がどんどん変わるオーストラリア。今年はナウルで開催されたPIF総会に新任のモリソン首相は参加をせず批難轟々。その内南太平洋はどんどん真っ赤に染まっていく。。 そんな中でモリソン首相が眼に留まる支援策を発表した。 www.radionz.co.nz 1500億円の…

EU査証免除になったバヌアツの市民権をお売りします。

www.youtube.com オーストラリア国立大学が中心となっている開発に関するブログに中国の債務の罠は誤解であるという記事が出た。この債務の罠に関して最近メディアから質問を受けたばかりだ。 China in the Pacific: is China engaged in “debt-trap diploma…

ニューカレドニアー独立を問う住民投票 中国の病院船外交

2018年11月4日に行われたニューカレドニアの独立を問う住民投票。 郵便学者の内藤先生のブログに先に書かれてしまって悔しいの粗捜しをしながら追加情報を掲載している。 yosukenaito.blog40.fc2.com 今回で最後。中国の進出だ。 内藤先生は ところで、2000…

NZ自由連合協定締結国クック諸島とニウエが中国の手に落ちた日(追記あり)

Ambassador to New Zealand, the Cook Islands and Niue, Her Excellency Wu Xi, with Premier Toke Talagi. 結構話題になっている記事です。 中国がニュージーランドに接近した背景にはその自由連合協定国のクック諸島とニウエを手中に収める事が目的である…

Transparency for Tuna and Casino with Chinese friend

Our Oceanと言うオバマ政権のフェイク海洋保護活動で、先日AIを利用した完璧なマグロ管理を披露したミクロネシア連邦のクリスチャン大統領。中国のカジノ進出を支持する法案を準備している事も書かれている。 AIを利用した完璧なマグロ管理を進めているのがT…

Transparency for Tuna or Tax Haven

en.antaranews.com なるほど。ミクロネシア連邦はTNCにやられているわけだ。この団体、環境保護という美名の下に違法操業やってる中国のルエンタイから資金提供を受けている。日本ではAPICという外務省の外郭団体がこれも海洋環境保護をうたいつつミクロネシ…

小島嶼国の便宜置籍船と湾岸戦争

これもバヌアツと中国の関係を調べていたら偶然みつけた資料。 小島嶼国が便宜置籍船ビジネスで北朝鮮を支援している事はこのブログで何度も書いてきた。これを安保理事会が制裁対象とし、日本政府もPIFで指摘するまでになった。 yashinominews.hatenablog.c…

中国とバヌアツのせいで日本人の食卓からサンマが消える?

以前、日本の水産庁が提案するサンマ資源管理になぜか中国と共にバヌアツが反対したのかブログに書いた。 yashinominews.hatenablog.com 最近バヌアツに関する質問をメディアから受け、数字の確認をするためにIMFのレポートを読んでいたら興味深いグラフを見…