やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

AA アラカン軍とは?ミャンマー紛争の火種

ミャンマーの件は、パラオに入った三合会との関連で、ここ数年、米国の諜報機関からの情報提供があって横目で見てきた程度の認識である。 2月1日の紛争は、昨年11月の総選挙以前から十分予想されていたことを一つ前のレポートで知った。この紛争の中心的存在…

ミャンマークーデタは選挙以前から予想されていた

2月1日に発生したミャンマー国軍によるクーデター。軍の不満は昨年の選挙前から認識されていた。少なくともこの報告書を出している米国シンクタンクは。 今まで3本の報告書を和訳(機械訳してさっと確認している程度)してきたが、なにやら各方面から照会を…

パラオ:ウィップス大統領が切り込む法部門の改革

柔道師範でもあるイスマエル氏がウィップス政権で大出世。 イスマエル・アグオン氏 麻薬取締局、矯正局、消防局、パトロール隊、犯罪捜査局に、刑事司法、人身売買、国境を越えた犯罪などのサブセクションを加えた統合局のトップに。また新たにBureau of Imm…

ミャンマー 自治区での中国系犯罪集団に対する軍の動き

米国シンクタンク、U.S. Institute of Peace、ジェイソン・タワーの3つ目のレポート。 1月26日、クーデター直前に書かれている。実は最初にこのレポート読んで頭が真っ白になった。そして米国諜報機関とパラオ国家安全保障局に連絡をした。危機は目の前にあ…

ミャンマー軍、オンラインカジノ利権復活

私がミャンマーのクーデターに関心を持つのは以前より、パラオに入っている三合会がミャンマーにも入っていることを外国の諜報機関から情報を得ていたからである。今回のクーデターの原因がこのカジノ、ギャンブル利権にある、と日本語で書いているのは現地…

ミャンマーの混乱を避けたパラオ

ミャンマーにも、パラオに入り込んだ三合会が跋扈しているので、その情報をあらゆる諜報機関から提供を受けた。情報を持つ者に情報は集まるのである。 もし、パラオに軍隊があればミャンマーと同じ状況になっていたであろう。月刊正論新年号に書いたパラオの…

Micronesia (7)-3 Micronesia Maritime Security Project

May 2008. After receiving an unofficial endorsement from President Mori of the Federated States of Micronesia, I contacted an old acquaintance, His Excellency Billy Kuartei. At the time, he was the Chief of Staff of the President of Palau.…

ミクロネシア(7)-3 ミクロネシア海洋安全保障事業

2008年5月。ミクロネシア連邦モリ大統領の非公式な承認を得たあと、私がコンタクトを取ったのが旧知のビリー・クアルテイ閣下であった。当時彼はパラオ大統領補佐官の立場だった。私は彼が90年代、文部大臣の頃からのおつきあいで、遠隔教育ネトワーク、情報…

パラオ海洋保護区の問題を指摘するウィップス大統領と柄澤大使

https://islandtimes.org/a-new-chapter-in-the-history-of-palaus-pelagic-fisheries-karasawa/ 柄澤大使は、3隻の船はパラオ国内の遠洋漁業市場を強化し、乱獲されているサンゴ礁の種のストレスを軽減するのに役立つと説明。 「パラオの漁業を取り巻く状況…

フィジーを警察国家に変える「超法規的」法案にNGOと議員が警告

月刊正論新年号の書かせていただいた通り、パラオ はじめ太平洋島嶼国は楽園ではなく、越境犯罪の温床になっている。 フィジーも例外ではない。1965年に制定された警察法の改正が行われようとしているが、強すぎる警察の権限に疑問が。さらにニュージーラン…