12月5−9日、フィジーで開催されたWCPFC総会で議論され、ニュースに取り上げられていたのが、通称ブルーボートと呼ばれる、違法漁船である。
昨年、パラオ海洋警察が海上で爆破しニュースになった。(ニュースにしたのは以前紹介した英国人イエロージャーナリスト)
パラオ、ミクロネシア連邦だけでなく、パプアニューギニア、ニューカレドニアまで進出しているという。ソロモン諸島やバヌアツにも来ている可能性があるとFFAのMovick事務局長は指摘する。
ブルーボートはトランスポンダーも設置していないし、木製なのでレイダーにもかからない。監視が難しい漁船である。また拿捕しても島嶼国政府が違法操業者の面倒を見る必要があり費用負担が大きい。
会議に参加したベトナム代表は、違法操業を展開するブルーボートに関しては直接対応できないが、ホットラインを開設しする事を提案。島嶼国側は不満のようである。この問題が解決するまでベトナムのWCPFC加盟は棚上げ、との姿勢。
未登録の違法操業のブルーボート。これを燃やしても爆破しても、安い船なので、カエルの面になんとやら、の状況らしい。
そうか!これとは対称的なのが日本の登録してある漁船。
拿捕されたら、示談金としてすぐ億単位を出すし、漁師は自分たちの世話どころか、島嶼国の警察のご飯まで作ってあげるらしい。勿論日本の会社が直ぐに飛んできて対応する。
こうなると、一銭にもならない本当の違法操業は見逃して、金になって、しかも手間がかからない日本漁船が、空き缶一つ海に投捨てただけで狙われる、という話になるのだ。
これミクロネシア連邦で本当にあった話です。
<参照したニュース記事>
Blue boats – a new illegal fishing threat to Vanuatu
By Jonas Cullwick —
Denarau, Nadi, Fiji Dec 12, 2016
Blue boats a serious concern
LICE MOVONO
Thursday, December 08, 2016
http://www.fijitimes.com/story.aspx?id=381297
Illegal fishing by ‘blue boats’ criticized by PNA member at Tuna Commission
Denarau, Fiji 7 December 2016:
http://www.pnatuna.com/node/382
Vietnam Offers To Set Up Hotline To Address “Blue Boats” Fishing
December 8, 2016
Bernadette H. Carreon
Tuna Commission Urged To Address Influx of Vietnamese “Blue Boats”
December 6, 2016
Bernadette H. Carreon