やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

<エスパー国防長官パラオ入り真相0>パラオ検察官中国人買春を有罪に

www.facebook.com あまり詳細は書けないのだが、今回の米国防相エスパー長官パラオ訪問に深く関わることとなった。それほどまでにこのやしの実通信のブログでぎりぎりまでお伝えしているパラオの闇は深いのである。 今回のエスパー長官パラオ訪問、The Econo…

豪州メディアの中国叩き加速!南オーストラリア州中共鮑王のウイグル弾圧

オーストラリアメディアの中国叩きが止まらない。どんどん出てくるのだが、今朝一番で流れてきた南オーストラリア州のウイグル弾圧に関する記事を読んでみた。 ここに紹介するためにグーグル翻訳したら面白い現象もあった。リー議員の友人であるシーフード王…

「南沙(スプラトリー)諸島の歴史」 片倉 佳史

南沙(スプラトリー)諸島の歴史 片倉 佳史(台湾在住作家) https://www.koryu.or.jp/Portals/0/images/publications/magazine/2017/11/rekishi.pdf 南沙諸島を日本が領有していた歴史はあまり知られていない?と私もぼやっとしか知らずこの記事を読ませていた…

川島真・池内恵編 「新興国から見るアフターコロナの時代・米中対立の間に広がる世界」<太平洋島嶼国編1>

この10月か11月に東大出版から刊行予定の 川島真・池内恵編 「新興国から見るアフターコロナの時代・米中対立の間に広がる世界」 ここに太平洋島嶼国の事を書く機会をいただき、7月あたりから情報収集・分析をはじめ先日初稿を提出したばかりだ。字数制限が…

アメリカ版島嶼議連の動き <青い太平洋法案>

あれほどの犠牲を日米のみならず現地にも近隣諸国にも出しておきながら、冷戦終結後のアメリカの対太平洋政策は酷いものだった。その真空に中国を招いたのは米国だ。 そんなアメリカが昨年、超党派の太平洋島嶼議連を設立。1年経ってBlue Pacific Act.を提出…

終戦75周年に向けてJapanForwardへの寄稿

終戦75周年に向けて産経の英文ニュース、JapanForwardに2つの記事を寄稿する機会をいただきました。 最初は矢内原忠雄とアメリア・イアハートの話を書いたところ、Japan Forwardの内藤編集長から安全保障との関連を提案され書き直したところ、流行り2つに…

田岡良一博士のパル判決文研究

パール判決書 東京裁判研究会著 (昭和四十二年六月十二日 提出) https://www.jstage.jst.go.jp/article/tja1948/25/3/25_3_153/_pdf/-char/ja パル判決書 上、下巻 東京裁判研究会 昭和59年刊 序章 パル判決の意義 田岡良一 http://ktymtskz.my.coocan.jp/ca…

日本舞踏の名手だった田岡良一博士

田岡良一博士の委任統治の論文に早く戻りたいと思いつつ、8月15日で無条件降伏の件に関する田岡論文を探していたら高坂先生の田岡博士に関する思い出を見つけてしまった。日本国際政治学会に寄稿されている。 田岡先生、日本舞踏の名手だったんだそうだ。映…

ブッシューテキサスーパラオ

テキサスと中国の関係。。 パラオにも影響しているので、この河添先生のブッシュの話は興味深い。パラオの便宜置籍船はブッシュのお友達の中国人がもってきた案件と言われている。北朝鮮に利用されており安保理事会でグレイリストに何隻がリストアップされた…

原爆投下に対する日本政府の抗議1945/8/10

江崎先生が指摘していた、アントニオ・カッセーゼ博士(レーリンクの友人であり著名な国際法学者で私が博論の中心に彼の自決権の議論を持ってくる予定にしている)が高く評価したという1945年8月10日に日本政府が出した抗議文。ツイッターの方で呟いたら、い…

ミャンマー少数民族とパラオのカジノ・麻薬・マネロン・人身売買

パラオの闇に関して情報交換をしている某国諜報機関から、ミャンマーの少数民族に入り込むマカオ三号会に関する報告書のリンクが送られてきた。公開情報なのでブログに書けます。 オーストラリア国立大学の中国専門家ともこの報告書を共有したところ関連のニ…

英国に植民される事を選んだフィジー

(このブログを書こうと思ってウェブサーチしていたら見つけたフィジーの戦士。カイコロ。どこかで見たお顔だな〜、と1日思い悩んで気がついたのが・・・) コロナ禍で毎年6月頃、シンガポールで開催しているIISS主催のシャングリラダイアローグも中止。その…

田岡良一『委任統治の本質』1941 (後編)

こんな私の読書メモなんか誰も読まないだろう。それにしても田岡博士は偉大だ。なんで博士の委任統治論を今まで誰も教えてくれなかったのだろう?太平洋島嶼国の誕生に重要な議論である。 と思っていたら結構な反応があって、後編も期待している、若い人に読…