昨年琉球大学から出版された本の書評があった。
Self-determinable development of small islands by Masahide Ishihara, Eiichi Hoshino and Yoko Fujita (Eds.) (reviewer: Thanasis Kizos).
Vol. 11(2) (Nov 2016) Island Studies Journal – ISSN: 1715 – 2593
http://www.islandstudies.ca/node/479
本ができた背景は下記のブログに書いたが、2013年に大城学長から笹川会長に協力依頼があった「島と海」の会議の成果物でもある。
テーマの相談を琉球大学の藤田教授から受け、当方はself-determonationを提案したが、そのままタイトルに使用されているのは驚いた。しかし中身がself-determonationとは離れている論文が多かったようで、評者のThanasis Kizos博士(University of the Aegean)はその事を何度も批判している。
藤田教授からself-determonation議論を相談された事はなく、彼女はその複雑議論を認識しないまま出版を進めたのであろう。
評者のKizos博士は私の章だけ"gem"宝物と褒めてくれている。
きっといい人に違いない、と思うのは褒められたら当たり前の心情ではないでしょうか?
さっそくUniversity of the Aegeanはどこじゃいな?とさがしたらギリシャのレスボス島にある。しかもトルコの直ぐとなり。いつか行ってみようかしらん?と、観光サイトを探すと、レズビアンと難民の話が。。
下記の難民のルポを読んだ。
太平洋のマヌス、ナウルどころではない悲惨さで大量の難民の問題を抱えている。
Kizos博士が書評の中で、沖縄は犠牲者だと議論しているらしい章に対し評価が厳しいのは、こんな現実をご存知だからなのかもしれない。
それにしても国家がまともに運営されている、という事がどれだけ貴重な事なのか。
「現地で見た難民押し寄せるギリシャ「監獄島」のリアル60万人が流れ着いたレスボス島の「金網の中」」