やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

中国ーパラオーフィリピンーヤップ パラオ大統領の闇

Report: Workers on intercepted cruise ship promised Guam jobs Gaynor D. Daleno | The Guam Daily Post Jul 9, 2018

www.postguam.com

 

パラオの闇を聞かれて話していたのだが、
「早川さん、それやばい話ではないですか?」と言われ、
「こんなの全然やばくないです。もっとやばいのたくさんあります。」

探したのだが自分のブログには書かなかったようだ。
英語のニュースもすぐには出てこなかったが、別件の調べ物をしていたら出て来た。
情報が編集されたがっている。「私を知らしめて!」そんな声が聞こえる。

で、何かと言うと週末に来日したパラオのレメンゲサウ大統領の闇である。
色々あるが、昨年の安倍政権の島サミットで初めて取り上げられた北朝鮮をも支援する「便宜置籍船」ビジネス。
小島嶼国の旗を海外の怪しい船に貸すのである。小島嶼国には法律もないし、あったとしても執行能力がないので、船主はやり放題。
先日もパラオ国旗の船がバングラデシュかどこかで解体されている最中に若い労働者が2人、爆発で亡くなった。安全管理なんて屁とも思っていない。

出て来たニュースは、一時パラオの旗となって突然コロールに浮かんでいた中国のカジノリバークルーズ船。 川用の船を通関も何もなく持ってくるんですよ!で持って来たクルーはどうやって出国したの?
これこそレメンゲサウ大統領案件で誰も真実を書かない。裏でこっそり語ってはいるが。

ネズミだらけ、オイルの漏れだしたカジノリバークルーズ船はしばらくパラオの海に浮かんでいた。海洋保護?嘘でしょう。
そしてフィリピンのサベージ会社か買い取って解体することに。

ところが解体なんて嘘でこのニュースにあるように違法労働者をフィリピンから乗せて、ミクロネシア連邦のヤップ島に出向しようとしていたところ、フィリピン警察から違法海外労働者派遣の疑いで送検。

パラオの人口2万にと言うが半分近くがフィリピン人である。売春婦も麻薬も入ってくる。そしてミクロネシアのジャーナリスもフィリピン人が多い。