やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

海を守る2つの庁

水産庁の取締船「白嶺丸」 日本の対太平洋政策と言えば次の三本柱 1.漁業政策 2.原子力政策(昔は核廃棄、今はプルトニウム輸送) 3.国連等での支持票獲得 最近はこの3本柱に気候変動が加わった。 この中で漁業問題は何が何でも、絶対関わりたくなか…

パラオのEEZ商業漁業禁止案に関するガーディアンの記事

またまたパラオですみません。 が、ガーディアンがパラオのEEZ商業漁業禁止案に関してバランスのいい記事を書いているので簡単に紹介しておきたい。 Palau's plans to ban commercial fishing could set precedent for tuna industry The Pacific nation wan…

日本は元祖軍産”学”複合体

民主党オープンフォーラム「近現代史研究会」で”第一次世界大戦後のアジアにおける国際政治体制”というテーマの講演があるという。講師は三谷太一郎教授。ご近所の方からの情報。 「第一次世界大戦」当方の今年のテーマである。 講演は第一次世界大戦後のワ…

鉄血宰相ビスマルクに愛された太平洋(9)カロリン諸島とマリアナ諸島 その3

(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) カロリン諸島を巡り、にっちもさっちもいかなくなった独西関係。 ここで、ビスマルクの取った策がすごい。 当時のドイツにとってスペインは赤子の手をひねるような弱国だっ…

鉄血宰相ビスマルクに愛された太平洋(8)カロリン諸島とマリアナ諸島 その2

(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) スペインが領土を宣言しても300年近くほとんど手つかずだったカロリン諸島。パナマ運河の開業計画と共に、カロリン諸島はアジアと北米を結ぶ要衝となる事が広く話題になり…

鉄血宰相ビスマルクに愛された太平洋(7)カロリン諸島とマリアナ諸島 その1

(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) 北太平洋にあるカロリン諸島とマリアナ諸島。 まずはその沿革から。 <カロリン諸島> パラオからミクロネシア連邦のコスラエに東西にのびる島々がカロリン諸島。 1521年に…

フィジー大統領のパラオ入り

フィジーのRatu Epeli Nailatikau大統領とパラオのレメンゲサウ大統領 1月の笹川会長との面談では、トンガやパプアニューギニアの事も聞かれ、今後も情報発信を続けるよう励ましていただいた。 安倍首相訪問の予定されているパラオの事ばかり書いているが、…

ケリーのお父さん

娘の友人のお母さんとお茶をした。 文化の違いを色々話している最中に、 「ねえ、日本では友達の親をどう呼ぶの?」 「んんん、ケリーちゃんのお父さん、とか、ナオミちゃんのお母さん、とか。苗字か名前を親は呼ぶけど、子供は呼ばない、と思う。」 こうい…

アボット政権 ー トヨタの次はドローン?

4月7日来日予定のトニー・アボット、オーストラリア首相の動向を調べていたら興味深い記事が見つかった。 南オーストラリアの選挙を目の前にし、アボット首相が米国からドローンの購入を決定した事を発表。南オーストラリアに対しドローンの管理運営のため…

第45回太平洋諸島フォーラム年次総会の進捗

毎年行われる太平洋諸島フォーラム総会。 今年は日本の首相が参加する「かも」しれない、しかも日本との、財団との関係が深いパラオでの開催となれば、その進捗が気になる。 豪州からは30人の代表団が予定され、米国のケリー長官の参加が昨年よりも真剣に検…

安倍首相の太平洋訪問に向けて(6)小さな島国のEEZは誰が守るのか?

昨年、琉球大学が主催した「島と海」のシンポジウムでは、発表する機会もいただき、あらためて小さな島国が大きなEEZを保有、管理する権利と義務について考える機会があった。 年明けの寺島常務との面談では、太平洋の広大な海がほぼ全域、島々が点在する事…