やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

戦後の日本と太平洋を結んだ偉人ー大平正芳・五島昇

What the nuclear accident has made me realise once again is that Japan's post-war policy towards the Pacific is related to its nuclear policy. In the 1980s, Prime Minister Nakasone visited the Pacific Islands because of the problem of dump…

第15回ミクロネシア首長会議開催

第15回ミクロネシア首長会議開催 2011年7月25日~28日、ミクロネシア連邦の首都ポナペで第15回ミクロネシア首長会議が開催された。 2000年辺りから始まったミクロネシア地域協力の枠組み。紆余曲折を経て、ミクロネシアの独立国3国による大統領サミットと…

【続報】ミクロネシア、チュック行方不明者全員無事

【続報】ミクロネシア、チュック行方不明者全員無事 関連のニュースを読むと、映画さながらの救助活動のようだ。 珊瑚礁にぶつかり転覆したボートから全員避難できたようだが、そこは無人島。 15名が手をつないでSOSの人文字を作ったりしたらしい。 今回の救…

【速報】チュック行方不明者全員無事

【速報】チュック行方不明者全員無事 今週月曜日に行方不明になった15名を乗せたボートが、無人島で転覆しているのが見つかり、近くのビーチに乗船者らしき人々を確認。近くを通りかかった船が本日(先ほど)確認しHF無線で通報、関係者が救出に向かっている…

USCGがミクロネシア、チュックで海難救助捜索

USCGがミクロネシア、チュックで海難救助捜索 ミクロネシアのチュック州で大人9名、子供6名が乗船した28フィートのグラスファイバーボートが行方不明になり、米国沿岸警備隊が捜索を実施している。 この月曜18日にチュック北部環礁から、約111キロのRuo島…

祇園祭と死の商人

祇園祭と死の商人 今年の京都祇園祭は三連休が重なった事もあり、人出がいつもより多かったらしい。 28万人とか45万人とか。。 暑さも一入。 昨年、祇園祭の由来やらを少しまとめた。そして祇園祭の前座とも言える山鉾巡行が「動く美術館」とも称されるよう…

メガ・ディプロマシー

メガ・ディプロマシー パラグ・カンナ著『ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方』(原題:How to Run the World: Charting a Course to the Next Renaissance)は早く読んでみたい。 私は20代の頃から、小沢一郎の参謀秘書だった大橋玲子さんに出会…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その7 ー パプアニューギニア編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その7 ー パプアニューギニア編 キャンベル一行が訪ねたパプアニューギニアは、昨年クリントン長官も短時間ではあるがアジア太平洋の途中、2010年11月に立ち寄っている。確か女性グループと懇談したはずだ。 パ…

『海の帝国』

『海の帝国』 4月、シンガポール行きの鞄に白石隆著『海の帝国』を詰め込んだ。 アジアの事を久しぶりに勉強したかったし、太平洋島嶼国は海の帝国の概念に当てはまるのかどうか前から気になっていたからだ。 10年程前に読んだときは全く気付かなかった記述…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その9 ー ミクロネシア連邦編

(写真はFSM Information Servicesのプレスリリースより) キャンベル国務次官補のアイランドホッピング。 米国と自由連合協定を締結するミクロネシア3国は勿論全部訪問。 7月1日にはミクロネシア連邦を訪ねた。 モリ大統領は、「我が国民は米国で学び、働…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その5 ー トンガ編

トンガ政府公式ホームページより転載 2011年6月27日、キャンベル国務次官補一行は太平洋訪問3つ目の国、トンガ王国を訪ねた。 トンガとアメリカの関係がピンと来なかったがいくつかの利害関係がある。 まずは中国の影響だ。このアインランドホッピングー太…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その6 ー ソロモン諸島編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その6 ー ソロモン諸島編 6月29日、キャンベル国務次官補一行はソロモン諸島を訪ねた。 ソロモン諸島と言えば太平洋戦争で、日本に対してアメリカが初めて勝利をとげた場所である。日本は戦死者約2万名。米軍…

イングリッシュ・ペイシェント

イングリッシュ・ペイシェント 一ヶ月の出張の書類の整理も終わらないうちに、海外から客人がやってきた。 学者の愚夫の友人は世界中にいて、1年を通して遠慮容赦なく訪ねてくる。 広くはない我が家に他人が泊まる事は結構面倒である事がわかり、これは断固…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その4 - サモア編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その4- サモア編 キャンベル国務次官補ご一行のアイランドホッピング、キリバスに続く2カ国目はサモア独立国である。サモア独立国の隣には米領サモアがある。 サモア独立国は1997年までは西サモアと、米領サモ…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング 番外

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング 番外 キャンベル国務次官補の各島嶼国での訪問内容をウェッブ探すと、少ないが出て来るので、訪問順に、国ごとにまとめてみたい。 ヒマだな、なんて自分でも思うが、アメリカのアジェンダはグローバルアジェンダ…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その2 ―トリプルD

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その2―トリプルD 6月25日にハワイを発ったキャンベル国務次官補のアイランドホッピングは7月3日にその日程を無事終了した模様。 このミッションが実施される前に、サモア、トンガ、ポナペ、マーシャル諸島、…

一月の旅

一月の旅 一ヶ月の出張から戻ったら色々な事が起きていた。 知り合いの女性が、高校生の一人息子を残して亡くなった。 科学者の彼女は日本とニュージーランドの架け橋として、裏方でも活躍した方でもある。 今日はお葬式だった。 親戚、友人のメッセージの後…