やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

年寄り母さん奮闘記

鉄線 ー クレマチス プレジデント

鉄線 ー クレマチス ”プレジデント” 鉄線 ー クレマチスを2、3年前に植えたらよく育って今年も莟を持ち始めた。 近所の方から分けていただいた白い花と自分で買って来た紫の花がある。 紫のは”プレジデント”という名前で10ー15センチ程の大輪が咲く。花…

親子でヘビメタ

娘の友人が遊びに来て、ピアノで覚えのあるフレーズを弾いていた。 「なんだっけ?Kiss? Queen?」 気になってウェッブサーフィンしていたらわかった! Deep PurpleのSmoke on the waterだった。 まさか、娘とディープパープルをいっしょに聴く日が来ようとは…

手話は公用語ーその3

ニュージーランド手話法が国会に提出された時のMinister for Disability, Hon. Rurh Dysonのメディアステートメント(2004年4月7日発表)を見つけた。 以下要点をまとめる ・ニュージーランドには約7、000人のろうあ者が手話を使用している。全体…

手話は公用語 ー その2

手話は公用語 ー その2 お世話になっている日本財団の石井靖乃さんは障害者支援事業を担当されている。早速ニュージーランドは手話が公用語になっていて、学校でも習っているヨ~。と伝えたら現地報告歓迎というお返事をいただいた。 石井さんから、手話言…

恐怖の親子スキー教室

地球の北半球が夏を迎えれば、南半球は冬である。 マオリ語も手話も習う学校教育は柔軟で、自然豊かなニュージーランドではスポーツ教育も盛ん。 週末を利用した「親子スキー教室」の案内が娘の鞄にあった。 「行きたい~。」 そりゃあ行きたいよな。 私、母…

手話は公用語 ー その1

手話は公用語 ー その1 ニュージーランドの小学校は5歳の誕生日が入学日である。よって入学式なるものはない。 なんとなく、学校が始まる。 娘は5歳から、早速手話の挨拶を覚えてきた。 ニュージーランドは福祉国家であり、平等を重んじる国なので、先生…

おススメ夏休みの工作ー”ペットボトル水車”

おススメ夏休みの工作ー”ペットボトル水車” 写真はまだ色を塗る前のペットボトル水車 家の前に小川がサラサラ、サラサラ流れている。 メダカや蟹、エビ取りを子供達が楽しんでいる。 ふと、この流れを利用して何か出来ないかとウェッブサーフィンしていたら…

イングリッシュ・ペイシェント

イングリッシュ・ペイシェント 一ヶ月の出張の書類の整理も終わらないうちに、海外から客人がやってきた。 学者の愚夫の友人は世界中にいて、1年を通して遠慮容赦なく訪ねてくる。 広くはない我が家に他人が泊まる事は結構面倒である事がわかり、これは断固…

一月の旅

一月の旅 一ヶ月の出張から戻ったら色々な事が起きていた。 知り合いの女性が、高校生の一人息子を残して亡くなった。 科学者の彼女は日本とニュージーランドの架け橋として、裏方でも活躍した方でもある。 今日はお葬式だった。 親戚、友人のメッセージの後…

親ーオヤオヤ

パラオ出張中に鷲頭大使が急に叫んだ。 「日本人が外国人と結婚するのは許せん!」 どっ、どうしたんだろう。過去に何かあったに違いない、と聞き流した。 その後、「君は外国人と話してはならん!」 仕事ができまへん。やっぱり過去になにかあったに違いな…

パリからのメリークリスマス

パリからのメリークリスマス パリに住む友人の娘さんからクリスマスメッセージが届いた。 昨年、ソルボンヌ大学に入学したばかりだ。 バヌアツにお世話になった日本人の友人がいた。 現地の中国人と結婚し一人娘を育てながら、コーディネーター業を営む。 基…

阿吽

阿吽 संस्कृत 「ほら、あっちのライオンさんは口を開けているでしょう?こっちのは閉じている。あっちは”阿”、こっちは”吽”と言っているのよ。」 「なんで~?」 よしッ。この”何故”という気持ちが大切だ。 阿吽をどのように教えよう?と唸っている最中に、 …

再体験

再体験 こどもができて嬉しいこと、楽しいことがいっぱいある。 その一つが、自分のこども時代を再体験できることだ。 人生2倍楽しめたような気分だ。 こどもの時は早く大人になりたい、と考えていた。 でも大人になると、こどものころの方が幸せだったよう…

道草

こどもができて嬉しいこと、楽しいことがいっぱいある。 一つが再び道草をするようになったことだ。 道に落ちているドングリを拾ったり、猫を追いかけたり、海を眺めるため立ち止まったり、目的地になかなか辿り着かない。 いつから道草をしなくなったのだろ…

The Man in the Arena

原文は「男」だが「人」にしてある。 === 重要なのは批評する者ではありません。 強い「人」のつまづきを指摘したり、立派な仕事をした者にけちを付けたりする人間でもありません。 真に称賛しなければならないのは、泥と汗と血で顔を汚し、実際に戦いの…

福澤諭吉と自由教育のすゝめ

茂木健一郎さんのブログに「連続ツイート 福澤諭吉」を見つけた。 諭吉は14歳までまともに漢字が読めなかった。 私の祖母は大正デモクラシー時代に日本初の「自由教育」を手塚岸衛氏から受けた。 その影響もあって私は親から一度も勉強しろと言われたことは…

ハイサイおじさん

ハイサイおじさん ♪変なおじさん、変なおじさん♪ 娘がどこからか覚えてきた。志村けんのコントだ。 オリジナルは喜納昌吉の「ハイサイおじさん」 私が沖縄音楽に初めて出会ったのがこの「ハイサイおじさん」である。衝撃的だった。 娘にオリジナルを聴かせよ…

歴史教育

「先生の言うことを信じてはいけませんよ。」 そう先生は言って、ニュージーランドのある高校の歴史授業が始まった。 知り合いのお母さんから聞いた話だ。 その歴史の先生は1年間通じて、ナチスの話を取り上げたらしい。 生徒はナチスの将校達の名前を全て…

育児と安全保障

育児と安全保障 もう10年ほど前の話である。 太平洋島嶼国のジャーナリストを連れて防衛省を訪ねた。 たまたま手に取った同省の機関誌に「子育てを経験しない人に安全保障はわからない。」という学者さんの発言があって、随分差別的な発言だな、と反感をもっ…

許してから忘れるか、忘れてから許すか

「許してから忘れるか、忘れてから許すか」 3D映画『不思議の国のアリス』を娘と観に行った。 『アリス』を初めて読んだのはジョン・レノンのエッセイがきっかけだった。数学者、ルイス・キャロルが言葉遊びをふんだんに入れた物語であることを知った上で読…

君子愛日以学、及時以行

君子愛日以学、及時以行 君子は日を愛しみて以て学び、時に及びて以て行う 中国の大戴礼記(だたいらいき)の一節。 娘が暗誦している。今週130周年記念を迎える小学校の校訓である。 毎日、毎日文章を書く事は、修業に似ている。 ほぼ日刊を目指しています。