やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

年寄り母さん奮闘記

Somei Yoshino

南半球は春を迎えている。 近くのボタニカルガーデンでは例年より早くシャクナゲが開花し、桜も満開。 加えて水仙も広い原っぱに満開に咲き、黄色い絨毯のようになっている。 昨年、海の見える家のお預かりする事になり、木々を少し植えてみた。 植木屋さん…

ジャスティン•ビーバー

娘から最近話題のアイドルの名前をよく聞くがあまり関心がわかない。 その中で、ジャスティン•ビーバーというおにいちゃんが、カッコイイだけでなく、歌がメッチャ上手なので、年甲斐もなく「ジャスティン、ジャスティン」と騒いでいる。 娘「私、ジャスティ…

スカイプとお化粧

ICTが主体ではない、と昨日言っておきながら、スカイプがなかったら、電話回線がなかったら、インターネットがなかったら、今の仕事環境は成り立たない事も事実である。 スカイプも一早く使い始めてた方である。その性能は日々向上し、電話会社の妨害もなん…

ワーママ 学ママの勉強術

気づけば、五十間近にしてワーママ、学ママの侭である。自分が選んだ道とはいえ、険しい道のりである。この数週間は毎朝4時起きで論文執筆。 ワーママ、学ママの課題はまとまった時間を作る事だ。 どうも博論が勢いづかないので、とある学会に博論の一部を…

ワイン樽の露天風呂

黒川清先生との初面談。 「あなた、毎日何しているの?」 不意をつく質問に一瞬詰まってしまった。 脳裏を過ったのは「ワイン樽の露天風呂」♪ ワーママで、学ママ、そしてピアニストママの自分は、一日が、一週間が、そして一年があっと言う間に過ぎて行く。…

Big Bang & Birth of the Earth

海水ができるのはいつ頃かしら。3分15秒あたり? 私たちはみんなスターダストだった。 夜空を見上げるのは、宇宙の塵だった時の記憶がDNAに残っているから?

David Gallo on life in the deep oceans

海水がなぜ塩辛いのか答えられない母親の事を聞きつけて、TEDさんが連絡をくれた。 海洋の世界は音楽と同じだって。ボルゲーゼさんが聞いたら喜びそう。 David Gallo on life in the deep oceans

ニュージーランドの海の週間

ニュージーランドでは3月2−10日が海の週間だった。 娘から「お母さん、なぜ海の水は塩辛いの?」と突然聞かれ「スミマセン。わかりません。」と素直に謝った。親には迷惑な海の週間! ニュージーランドと日本では教育の制度も違うし、環境も文化も違うの…

太平洋通勤族

10年ほど前からニュージーランドに拠点を移し、太平洋を南北に横断して日本通いが続いている。片道11時間のロングホールだ。 日本を拠点にミクロネシアにも足を延ばす。 こんな長距離通勤をしている人が他にもいた。福武總一郎氏。ベネッセの会長さん。 知り…

歯ブラシ

笹川会長の出張の多さに比べたら当方の出張は米粒のようなものだが、それでも多い。 それでホテル滞在が多くなるのだが、ホテルの備え付けられている歯ブラシとか、お茶とか、使い切れないものがそのまま捨てられるのではないか、という恐怖心、イヤ余計なお…

美人薄命 母娘の会話

娘 3歳 「おかあさん、美人の人はすぐ死ぬの?」 「そうよ。お母さんはもう直き死ぬわ。」 「お母さんは美人じゃないよ。死んだらいやだもの(泣きじゃくる)」 娘 5歳 「お母さんはもうじき死ぬよ。美人薄命というのよ。」 「お母さんは美人じゃないから…

センスオブワンダー 海辺の生き物

レイチェルカーソンを気取って子供達を連れ、引き潮時を狙って海辺に出た。 奥深い入り江になっており、海辺は海の生き物でいっぱいだ。 「これ、なーに?」 「えーっと、カニ」 「あれ、なーに?」 「鳥」 これじゃ話にならん。日本語だってわからないのに…

枝垂れない、しだれ桜

ここに越した年に、キッチンの窓からの景色にしだれ桜が合うと思い、生まれて初めて桜の植樹を行った。 桜は神が降りて、その年の豊作を占う木である。 しかし、植えてから数年はあまり元気がなく、花も少ししか咲かない。 枝の下の方から新しい枝が生えて来…

笹川会長の親戚か、羽生会長の?

ポジション、というのをあまり気にした事がない。 20代で国際機関の事務局長とか、全国組織の副会長、と言ったポジションに就かせていただいたせいかもしれない。面白い経験だったが結構大変な思いをした。 今回の米国出張で米国連邦政府とSPFUSAの方から…

「胡蝶の夢」 創作童話

(怖いバージョン) 今日は、お母さんはお出かけです。 さっちゃんは一人でお留守番。 「行ってらっしゃーい。」 「いい子にしていてね。」 その日は朝から雪が降り風がどんどん強くなって来ました。 ガタガタ、ガタガタ、窓が動いています。 ガタガタ、ガタ…

108歳のピアニスト

羽生会長から太平洋における米国の動向を調べてほしい、という指示が下った。 「そんな事できません。」と泣いて逃げる年ではなくなった。 「了解しました。」と応えるしかない。 笹川良一名誉会長ではないが、世の中何が幸いするかわからない。 米国連邦政…

夫婦のキキ ー 危機、忌諱、暉々、奇奇、毀棄、鬼気、帰期

「そんなにがんばって仕事をして夫婦関係は大丈夫か?」 日本財団の宮崎さんは遠くから暖かく、時に厳しく応援してくださっている。 先日、唐突な質問に一瞬たじろぎ、思わず 「キキです!」と応えてしまった。 キキにも色々ある。危機、忌諱、暉々、奇奇、…

我が家のドンマイさん

<我が家の母娘の会話 その1> 娘:ガーッシャーン! 母:「何やってるの!、だから言ったでしょ!よそ見しているから落とすのよ!両手で持ちなさいって何度言ったらわかるの!」ガミガミと2、3分はやる <我が家の母娘の会話 その2> 母:ガーッシャー…

考古学者とピアニスト

「ご主人は何を?」 「考古学者です。」 「まあ、ステキ。」 (何がステキなものか!) 考古学者を誤解している人が多いらしい。 そう言えば、トトロのお父さんも考古学者だし、映画にも考古学者が活躍している。 娘も父親が考古学者であると友人や先生に言…

皿洗い機の故障

我が家の皿洗い機が故障して、この数日は流しで昔ながらの皿洗いを楽しんでいる。 普段は機械がやってくれる、洗い→リンス→乾燥、という作業を娘とやるのは結構楽しい。 「お母さん楽しいね。」と娘も言ってくれる。 本当は洗った食器を置くカゴがあればそこ…

水菜、二十日大根、バラ

小さな庭があるので、家庭菜園に挑戦している。 いろいろトライしてみたが、二十日大根は虫もつかず必ず収穫できる。 下の写真は殆ど収穫した後の二十日大根。 取り立てをかじるとほのかな甘さと大根の辛みが新鮮で、娘も大好きである。 残った葉っぱや実は…

stupid people

女が仕事で業績を上げたり、学問で高位に進むと、それなりの社会的立場のある人でさえ、愚かな批判を始める。 ここ数年、私は博士課程に入ってのたうち回っている。音大出の私が博士課程にいることが面白くないおじさん、おばさん達が、何の遠慮もなく「あた…

This Week is Sea Week

ここ2週間、巻き寿司を100本くらい作っている。 娘の学校の放課後クラスで異文化体験のようなものがあって、ある日コーディネーターの方から巻き寿司を作ってくれといわれ、練習を重ねた。 今までいい加減に作っていたが、ウェッブで調べて酢飯ーシャリを初…

祖先のお歴々

サーバー再開、おめでとうございます。 大変な作業であったろうと想像しております。 さて、やらなきゃいけない事が目の前に山積みの時って、なぜかどうでも良い作業をしたくなりませんか? 娘のご先祖様たちです。これでヨーロッパの歴史が身近になりました…

胡蝶の夢

娘が最近「夢」の話をよくする。 「夢の中ではなんでもできるんだよ。夢を見ている時は本当だと思うんだよね。」 シメシメ、老荘思想の「胡蝶の夢」を教えてやろうと思った。 「今が夢なんだよ。夢だと思っていた世界が本当なんだよ。」 娘は急に黙って、目…

10%砂糖水とバラのアブラムシ

10%砂糖水とバラのアブラムシ このブログにたまに書く園芸を読んでいる人はいないと思うが、先日試した10%の砂糖水がバラのアブラムシを退治したので書いておく。 測った訳ではないので、10%かどうかわからないが、霧吹きで吹きかけた翌日は葉っぱがテカ…

バラと砂糖水と出張

一昨年植えた藤がとうとう枯れてしまった。ジャスミンも花が少し開いてはいるが元気がない。 一方で鉄線ークレマティスは元気で、塀一杯に伸びて小さな白い花が何百と咲いている。これは近所のお友達から苗をもらって挿し木したものだ。ピンクのもある。昨年…

手話は公用語 その6 ― カリキュラム

手話は公用語 その6 ― カリキュラム 引き続きニュージーランドの手話教育カリキュラムを読んでいる。 100頁あるカリキュラムの後半はさすがに指導目標内容が8段階に分けて具体的に書かれてあった。 8段階を通して3つの視点で書かれている。 - Language s…

手話は公用語ーその5 (カリキュラム)

手話は公用語ーその5 (カリキュラム) 100ページを越える手話教育のカリキュラムを半分程読み進んだ。 来週から始まる第4学期で是非学校の先生にインタビューしてみたい、と考えている。 ニュージーランドの初等教育の目標のリストが大変気に入った。 - W…

手話は公用語ーその4

手話は公用語ーその4 娘は学校で、どのように手話を学んでいるのか、学校に取材しに行こうと思っているが、その前にある程度の学習が必要だ。 日米同盟や魚の本、開発論の本に混じってウェッブで見つけた手話のカリキュラムを読んでいる。 これが面白い。 …