やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

知魚楽

荘子の知魚楽 ー スミスの共感 ー センの潜在能力 One day Zhuangzi and Huizi are strolling on Bridge Hao. Zhuangzi : "Look how happy the fish are just swimming around in the river." Huizi : "How do you know they are happy? You are not a fish.…

The US-Japan Alliance After 3/11

Mr Yohei Sasakawa, Chairman of the Nippon Foundation and the first Chair of the steering committee of the Sasakawa Pacific Island Nations Fund, made a speech at Japan-US alliance meeting held in Washinton DC this September. He suggested th…

『日米の戦略対話が始まった』ーその2

『日米の戦略対話が始まった』 秋山昌廣著、亜紀書房、2002年 戦後初の日本の自主的安全保障を提唱した「樋口レポート」。 実際に書かれたのは、渡辺昭夫先生である事はどこかで聞いたり、読んだりしていた。そしてこの「樋口レポート」に対しアメリカから大…

『日米の戦略対話が始まった』ーその1

このブログでキャンベル国務次官補のアイランドホッピングをまとめたものを笹川会長が読んでくださってたらしい。それだけではない。その意味について高い関心を持たれているので、メモをまとめろ、と羽生会長から指示をいただいた。 キャンベル国務次官補の…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピングの成果

キャンベル国務次官補のアイランドホッピングの成果 <中国vs米国> 「中国8vs米国50、ラグビーの試合結果ではない。ニュージーランドで開催されたPIF総会に出席した中国政府と米国政府の官僚の数である。」 ニュージーランドの新聞コラムは、9月6-9日オ…

アメリカの増税と楽園の島=タックスへブンの島

アメリカの増税と楽園の島=タックスへブンの島 今朝ラジオからオバマ大統領が富裕層への増税を提案しているニュースが流れていた。ウェッブの産経には「富裕層や石油業界への減税措置を撤廃するほか、年収100万ドル以上の富裕層には新たな増税も行う。」…

太平洋のアメリカ/アメリカの太平洋

太平洋のアメリカ/アメリカの太平洋 広大な太平洋に米国のEEZの約40%がある事は何度が述べてきた。 この40%の根拠と、ウェーク島など米領の小さな無人島が40%の中でどれだけの割合を占めるのか、急に知りたくなった。でウェッブサーフィンをしたら、Sea …

ラグビーワールドカップー日本対オールブラックス

今日はいよいよオールブラックスとの対決だ。 観たいような、観たくないような。 奇跡が起るかもしれない。勝つ事ばかりが勝負ではないし。 1995年の第3回大会では17対145で敗れている。 日本時間午後4時から開始。

『解体新書「捕鯨論争」』

『解体新書「捕鯨論争」』 石井敦編著、新評論、2011年 衝撃的な内容である。 捕鯨擁護の日本。実は、調査捕鯨を続けるために、モラトリアム期間を延ばすような行動を取ってきた、という。 なぜか。調査捕鯨には多くの補助金や利子の優遇があるからである。…

PIF総会への日本の参加

政権交替で日本からの閣僚参加は期待していなかったが、間に合ったようだ。 山口壯外務副大臣が先週ニュージーランドで開催された太平洋諸島フォーラム総会に参加した。 外務省のホームページもいつもより情報が豊富だ。しかも「日本は太平洋島嶼国と太平洋…

手話は公用語ーその3

ニュージーランド手話法が国会に提出された時のMinister for Disability, Hon. Rurh Dysonのメディアステートメント(2004年4月7日発表)を見つけた。 以下要点をまとめる ・ニュージーランドには約7、000人のろうあ者が手話を使用している。全体…

2011年ラグビーワールドカップ

ニュージーランドはラグビー一色である。 9月9日から始まったラグビーワールドカップのために学校や会社や、太平洋諸島フォーラム総会まで日程調整を迫られた。 クライストチャーチの地震で、急遽開催地となったダニーンデンは急ピッチでスタジアム完成に…

校正

11月に出版される本の原稿校正がやっと終了した。 急な執筆依頼をいただき、出張中に急いで草稿を書き、監修者、出版社からの連絡が有ったときは、もう初稿校正。 大学学部生の教科書になる本で、太平洋島嶼国の政治経済を紹介。 監修者の反対を押し切り先史…

Principles and priorities for the Pacific - Senator David Feeney

下記は9月5日に開催されたAustralia Strategic Policy Instituteが開催したイベントでの、豪州国防政務官Senator David Feeneyのスピーチ。 太平洋の海洋安全保障について興味深いコメントがたくさん入っている。 ASPIのディレクター、ベルギン博士は笹川…

手話は公用語 ー その2

手話は公用語 ー その2 お世話になっている日本財団の石井靖乃さんは障害者支援事業を担当されている。早速ニュージーランドは手話が公用語になっていて、学校でも習っているヨ~。と伝えたら現地報告歓迎というお返事をいただいた。 石井さんから、手話言…

第42回太平洋諸島フォーラム首脳会議開催

第42回太平洋諸島フォーラム首脳会議開催 昨日から下記の予定で第42回太平洋諸島フォーラム首脳会議がニュージーランドのオークランドで開催されている。ラグビーワールドカップを辛うじて避けたスケジュールだ。 肝心の米国はヒラリー長官ではなくThomas R.…

恐怖の親子スキー教室

地球の北半球が夏を迎えれば、南半球は冬である。 マオリ語も手話も習う学校教育は柔軟で、自然豊かなニュージーランドではスポーツ教育も盛ん。 週末を利用した「親子スキー教室」の案内が娘の鞄にあった。 「行きたい~。」 そりゃあ行きたいよな。 私、母…

手話は公用語 ー その1

手話は公用語 ー その1 ニュージーランドの小学校は5歳の誕生日が入学日である。よって入学式なるものはない。 なんとなく、学校が始まる。 娘は5歳から、早速手話の挨拶を覚えてきた。 ニュージーランドは福祉国家であり、平等を重んじる国なので、先生…

外交官Sとの会話

6月のミクロネシア出張は1ヶ月家を留守にする必要があったので、どこかキャンセルできないか悩んだが、前半はどうしても会っておきたい米国沿岸警備隊のキャプテンがいた。彼のおかげで、水面下工作が可能となったのである。 また後半はどうしてもお会いし…

カニバリズムとガールフレンドの数

「奥さんは一人でいいが、ガールフレンドは多い方がいいですなあ。」 「いや、本当に。」 太平洋島嶼国から客人を招いた夕食会の席で、日本人の紳士2人がこんなたわいのない会話をしていた。 ”世のお父さん達は外でこんな勝手なことをホザイているのか。そ…