やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

太平洋島嶼国ジャーナリスト交流事業

<笹川運営委員長の提案> 1989年に設置された笹川太平洋島嶼国基金。 初代運営委員長は日本財団笹川陽平である。 で、笹川会長のブログをご覧になった方はご理解いただけると思いますが、結構細かい。近くで働いていらっしゃる方は大変だと思います。 その…

一年の計は 1914

1月ももうすぐ終わるが、今年、午年2014年の「一年の計」は 第一次世界大戦 にしたい。 平間洋一氏の本ももっと詳細に追って行きたいし、ビスマルク亡き後のドイツの動きも気になる。 「もし」ビスマルクが生きていれば! 「もし」カイザーに嫁いだヴィ…

1914 その3 『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』平間洋一著

昨日読んだ『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』平間洋一著が頭から離れない。 豪州・NZ海軍はドイツ海軍を前にほとんど無力だったようだ。 チャーチルは、英国外務省をすっとばして日本海軍の支援を要請し、その成果を大きく評価している。イ…

1914 その2 『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』平間洋一著

オーストラリア・ニュージーランドをドイツ軍から守った日本艦船 上が「矢矧」下が「伊吹」 日本がミクロネシア地域を統治する起因となった第一次世界大戦。 あまり知らないし、知られていない。 『第一次世界大戦と日本海軍 ー 外交と軍事との連接』平間洋…

G’day, mate! Again.

During my recent visit in Japan, I was told by a few Japanese leaders that Australia has started to make an energetic approach to Japan. I collected our PM and Aust. PM's photos. Photos tell us something, in sometimes. I never seen such am…

Scale of Economy OR Scale of Management?

Scale of economy seems alway obstacle for affordable telecommunication service. Japan (population 130 million) is the 3rd biggest economy in the world, after US and China. Japan and NZ (population of 4.5 million) has definitely large diffe…

キャンベル元国務次官補が絶賛する日本の漁業交渉

アイランドホッパーでもあるキャンベル元国務次官補が、日本の漁業交渉を絶賛している記事を発見。 『キャンベル氏は、台日漁業取り決めについて「領土問題を棚上げすることによる資源の共同開発の実現」としながら、国際社会からその成果が過小評価されてい…

ミクロネシア連邦と中国の外交

我が同盟国、米国の戦略的地域にしてかつては日本の領土であったミクロネシア。 西のパラオと東のマーシャル諸島は台湾と外交関係があるが、真ん中のミクロネシア連邦は一環して中国大陸との関係を維持している。 どういう背景でミクロネシア連邦(以下FSM)…

在パラオの新米国大使横顔

2010年3月8日開設の弊ブログも、もうそろそろ5年目に突入します。 島のニュース、実は毎日でも足りないくらいあるんですが、資料を読んでまとめるのは一苦労。米国の外交委員会公聴会のビデオ記録、思わず1時間ほど見てしまいました。 対パラオ政策がよ…

安倍首相の太平洋訪問に向けて(1)

年明け、羽生会長から「笹川会長に会ってこい」と言われたのはやはり年末の産経で報道された安倍首相の太平洋島嶼訪問の件であった。 詳細は書けない。が、笹川会長から「23年よく続けてくれた。」と言われて単純に喜んでイイ気になっていたのだが、”そう…

昭和28年の竹島問題 水産委員会より

これもメモだけです。 日本の水産行政が複雑である、という、一端を見るような気がしています。 - - - - - - - 第16回国会衆議院 水産委員会 第19号 昭和二十八年七月二十八日(火曜日) ○小高委員 ただいま下田条約局長の答弁によりますと、当然撤廃され…

日本の水産行政

どうまとめてよいかわからないので、まだメモです。 日本の遠洋漁業が日米の摩擦を招き、200カイリ制定のきっかけになったこと。即ち漁業資源が海洋管理につながる。 日本の海洋外交の中でも水産分野が突出していること。(環境、安全保障は?) PACOMもRAN…

パプアニューギニア国会議事堂事件ーソマレ閣下立ち上がる

ここしばらく、パラオのニュースばかりで他の島嶼国のニュースをこのブログに書くのを怠っていた。横目でヘッドラインは追っているのだが、熟読して日本語に編集するまでは気合い不足。 年末の安倍首相太平洋島嶼国訪問は慰霊や遺骨収集の件もある、とニュー…

樋口レポートのリベンジ

ミクロネシアの海上保安事業が開始し、米豪とのやり取りも深まる中で直感したのが、これは日米同盟の新たな方向を示す事業であるという事であった。 そこで、早速笹川太平洋島嶼国基金、二代目の運営委員長で当方の恩師でもある渡辺昭夫先生に連絡をした。4…

1914

今から100年前。第一次世界大戦が勃発した。 この戦争処理が第2次世界大戦を導いた事は言うまでもないと思っていたが、ミクロネシアの周辺の話は意外と知られていないので書いておきます。 日本は日清戦争、日露戦争とイギリスの代理戦争でさんざん痛い…

再び自由連合協定

年明けから自由連合協定の話をする機会に恵まれた。 下記に資料をザッとまとめさせていただきましたが、話もザッとまとめてみます。 第2次世界大戦後の脱植民地化の動き ー 植民地独立付与宣言 ーというのがある。 UN Resolution 1514 (XV) known as the De…

Prosperity without Growth

Tim Jacksonの"Prosperity without Growth"を読んでいる。 ここにあった表にちょっと驚いたのでメモだけ。 the health and social benefit of equality 所得格差と健康と社会的利益の相関を表したもの。 Richard Wilkinson and Kate Pickettの"The Spirit Le…

日米シーパワーダイアローグ memo

ハーバード大学、ケネディスクールから照会があったので、ググってちょっとまとめてみた。 <2008年> 第1回日米シーパワーダイアログ 2008.03.05 アメリカ合衆国・ワシントンD.C. http://www.nippon-foundation.or.jp/who/message/speeches/2008/2.html 日…

ジョン•マケイン、パラオ入り

年末、気になるパラオのニュースをツィッターで発見。 米国のジョン•マケイン議員がクリスマスホリデーで家族とパラオ入り。 しかしたまたま(だと思うのだ)開催されていた第9回パラオ議会(Olbiil Era Kelulau)で、現在米国議会が保留にしている自由連合…