2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
元防大教授、平間洋一先生が(元海将補、元護衛艦ちとせ艦長)が2020年3月11日に御逝去されました。 インド太平洋研究会を2018年の11月頃に立ち上げる際、顧問をお願いしたところ二つ返事でお受けいただけ、励みになりました。お元気になられたら講演をお願…
コロナ来て 桜吹雪けよ 消費税(発句) 花散りぬれば 露と消えゆけ(二句)@jeremy758 春雨や 傘を彩る 花吹雪(三句) 花粉インフル ざまあみやがれ(四句) @CarbTwin 子どもらは 帰りて多摩湖に 月の影(五句) @naruse39 静けき夜に ツイッター響く(六…
海洋法研究の大家、水上千之先生の「排他的経済水域」 この排他的経済水域という作為的で新たな法的概念の形成過程、現状、議論など100回くらい読まないと理解できない。が、ここが今取り組んでいる博論の要であることはわかっている。 思いっきり人のせいに…
草津温泉で読んだシュタイン『社会の概念と運動法則』 読めば読むほど味が出る内容だ。猪木正道先生と五十嵐豊作先生が1949年同時に翻訳出版された理由がわかる。 プロレタリアトは教養も物的財産もないので暴力革命しかできないのだ。革命後も暴力の連続。…
英連邦諸国のニュージーランドの緊急権の法的根拠が国王大権である事を知って、天皇大権はどうなっているのか?そういえばあの「おことば」に関する法的議論はどうなっているのか?と思い検索したら良質な論文に出会えたような気がする。「ような気がする」…
ケルゼンの国際法原理論、最初の70頁程度の第一部を読むだけで数週間が過ぎてしまった。 第一部後半の戦争犯罪に関する箇所はシュミットの議論とも重なるところがあり、興味深かったが難しい。笹川良一さんを「戦犯」と呼ぶ人が身近にいて唸ってしまったの…
コロナ緊急対策 ー 米国のドラスティックな対応の背景には大統領令 Executive Order:EOがあることはなんとなく想像していたが大統領のいないニュージーランド、オーストラリアの緊急事態対策の法的根拠はどうなっているのか気になった。 話がずれるが大統領…
マルクスが影響を受けたローレンツ・フォン・シュタイン。マルクスの共産党宣言にある「共産主義という亡霊」と表現したのはシュタインである。それもネガティブな意味で。 この事を、昨年聴講させていただいた阿川尚之先生のゼミで話したところ、整理して発…
ベルツはドイツに戻ってから8年後、1913年に64歳の人生を終えた。 その翌年。第一次世界大戦はドイツと日本を敵国に。一人息子のトクはドイツ兵として参戦。未亡人となった花はなんと敵国人としてドイツで監禁される。その後日本に戻った花は、今度は日本政…
ベルツの日記を読んでから、もう一度草津を訪ねたいと思っていた。 クローズドの日米英独安全保障会議に声をかけていただき、某国(日本ではない)の安全保障機関が京都から東京までの新幹線代を出してくれることに。上野から往復1万円の草津を再訪した。 …
ベルツの日記を読んで、草津温泉も訪ね、ベルツに興味を持った。当然ベルツ研究がされているだろう、と草津温泉図書館の本棚にあった本をいくつかめくってみた。以下いつか読みたいベルツ関連の資料だ。 『ベルツの生涯』近代医学導入の父 安井広著 思文閣出…
翻訳者の長谷川正国先生の「訳者あとがき」に惹かれて手に取ったケルゼンだが難しい! 長谷川先生の翻訳が悪いのか? ケルゼンの文章が悪いのか? はたまた私の頭が悪いのか? きっと3つ目であろうが、どうにか17ページ読み進めた。 「法の概念」である。 …
来日中のチャタムハウス、クレオ・パスカル女史は豪州、ニュージーランドの対太平洋島嶼国政策がまるでなっていないということを明確に指摘しました。2018年の彼女の記事です。 当時かなり話題になり、なんとロンドンで豪州高等弁務官事務所からトップ3名が…
1881年 - 1973年。法学者は長生き? シュミットは少しだけ読んだ。ケルゼンはまだでどこから手をつけるべきか、読まなくてもいいか、迷っていた。 『国際法原理論』Principles International Law は2016年に長谷川正国教授が5年をかけて翻訳された本である。…
まさかあのチャタムハウスの、まさかあのラウンドテーブルを まさかまさかのインド太平洋のテーマで、日本開催をオーガナイズすることになるとは思わなかった。 外務省外郭団体、国際問題研究所がドタキャンしたのだ。なぜだろう? 私はたった2週間で、人脈…
パラオが楽園である、というのは否定しない。 しかし、その政治は血にまみれている。 歴代の大統領は暗殺され、自殺した人もいる。自殺は暗殺ではないか、という噂も。 Haruo Remeliik初代大統領 1985年6月30日に暗殺 Roman Tmetuchlの親戚が犯人。空港には…
ハワイにあるアジア太平洋安全保障研究センター (The Daniel K. Inouye Asia-Pacific Center for Security Studies ー DKI APCSS)のジェレミー・ブラウン少佐が書いた6ページのオーストラリア国防政策。斜め読みして面白いと思いつつ、しっかり読む時間が…
昨年ペリリューを訪ねた日本海上自衛隊 この記事は米国に潰された樋口レポート(戦後初の安全保障政策で当方の恩師である渡辺昭夫先生が実質書かれた政策)のリベンジ、すなわち9条の修正をいかに私が進めたかを書いたのですが、もっとはっきり書けばよかっ…
フィリピンのドゥテルテ大統領が米軍地位協定を破棄したという。 私の守備範囲から外れるのだがハワイの友人がそのことを記事に書いていたので拝読した。米国はドゥテルテの部下のメンツを潰したのだ。 noqreport.com もう一つ、記事の中で目が止まったのは…
今回来日したチャタムハウスのクレオ・パスカル女史もオーストラリアへの不満を示していた。他方、オーストラリアも一枚岩ではなく、学者、外務省あたりと、パスカル女史の事業に助成している豪州国防省は全く違う認識である、とのことだ。 そういえば、先日…
また訪ねたい草津。ベルツの日記もゆっくり再読したい。 ベルツの日記、岩波文庫は上下巻に分かれ、下巻は日露戦争を中心にまとめられている。読むつもりはなかったが、読み出したら止まらなくなったし、日本の近代史を学ぶ上でこのベルツの記述は大切なはず…