アメリカー海のウルカヌス
The U.S. Is Losing the Pacific to China By Ben Bohane June 7, 2017 https://www.wsj.com/articles/the-u-s-is-losing-the-pacific-to-china-1496853380 The Wall Street Journalに6月7日付で記事が掲載されていた。バヌアツの例だ。 空港開発で、当初…
FBにメモとして書いていたら長くなったのでブログに。 トランプ大統領のパリ協定離脱のスピーチが気になって原稿探したらあった。 June 01, 2017 Statement by President Trump on the Paris Climate Accord Rose Garden https://www.whitehouse.gov/the-pre…
太平洋が動いている。 昨日、豪州、NZを訪問していた米国のティラーソン国務長官が米領サモアを訪問。 当方の知人でもあるアマタ議員と会談。 続いてハリス司令官も米領サモアを訪問し、議員と面談。 外務省職員からこのブログが唯一の太平洋島嶼を学べるサ…
毎日毎日、見逃せないニュースばかりです。 自由連合という特別な形で独立したパラオ共和国。 締結したのは米国だが、冷戦終結以降米国のミクロネシアへの関心は薄れ、2010年からペンディングとなっていた123ミリオンドル(約130億円)は宙に浮いたまま。 「…
アル中で人種差別だったエリス中佐、彼が列島線を妄想し、太平洋戦争を引き起こした、のかもしれない。 下記の列島線戦略に関する論文を読むと、日本統治時代の南洋諸島が米国にとっての「列島線」だったようだ。それ以前にもドイツのカール・ハウスホーファ…
中国の進出も目覚ましいが、ロシアもしっかり太平洋地域に進出している。 ロシアは太平洋島嶼国にロシアが押す南オセチアとアブハジア承認をせまった。 ナウルが現在承認しているため、米国トランプ政権が援助対象国から外した、というニュースである。 Naur…
President Trump Gives Remarks and Signs the Antiquities Executive Order 今日のホヤホヤのニュースです。 トランプ大統領、やりました。 米国は1906年に制定された Antiquities Act, という大統領令で米国の広大な土地、海洋を保護区にしてきたが、これ…
トランプ政権の対太平洋政策、気になるところだ。 A new American president – a new agenda for our region? Rory Respicio Jan 25, 2017 https://www.postguam.com/forum/featured_columnists/a-new-american-president-a-new-agenda-for-our-region/artic…
太平洋といえば日米関係。 日米関係といえば太平洋、なのである。 当然、トランプ政権の対太平洋政策は気になるところで、安倍総理の米国訪問をウェッブで追っていた。 トランプ大統領は神武を知っている! 日米首脳記者会見で、トランプ大統領が下記のコメ…
トランプの難民政策でSNSは賑わっている。 米国政治も難民問題もよくわからないので傍観しているが、豪州のターンブル首相との電話会談でトランプ大統領が電話を切ったというニュースはこのブログに書いておきたい。 太平洋島嶼国のナウルとパプアニューギニ…
米国内務省島嶼局(The U.S. Department of the Interior’s Office of Insular Affairs) が10月1日から12月31日までにマーシャルに拠出した支援金を発表した。 US transmits $31.5M in Compact funding to Marshall Islands https://www.doi.gov/oia/unite…
パラオ大統領選は米国と同じサイクルで行われる。 米国の大統領選は意識して追っていなかったが、当然ヒラリーがと思っていたらトランプ氏の勝利。 ヒラリーであれば国務長官時代の太平洋政策を少し追っていたんので、何となく理解できると思い安心していた…
パラオ大統領選を追っていて、なかなか他の国の事(それとBBNJや新渡戸の植民論の事も)が書けないのだが、昨日バヌアツが国沿岸警備隊とシップライダーズ協定締結をしたニュースが流れていたので紹介したい。 今月号の雑誌正論の寄稿した文章の中にも書いた…
以前、確かこのブログに上げたと思って探しまわったがみつからず「再度」になるかもしれないが掲載しておく。 この広い太平洋、島嶼国だけのEEZではない。 フランスの60%のEEZ(世界二位)と米国の50%のEEZ(世界一位)のEEZが太平洋にある。 上記表の…
お酒の席、レセプションの席の情報は貴重である。 ミクロネシア海上保安事業の起源の一つが、PACOMのキーティング司令官が、お酒の席で中国海軍から太平洋を米中で二分割しようと冗談まじりに提案された事を、米国の公聴会で報告した事にある。 これに、笹川…
以前はキャンベル国務次官補が当方のパラオ訪問に追っかけてきたが、今回はラッセル国務次官補が、Commander of the U.S. Pacific Fleet Admiral Scott Swiftといっしょに追ってきた。 追ってきたいうのは冗談だが、2011年に行われたキャンベル国務次官補の…
ミクロネシア連邦 自由連合破棄の動き。 4回目はマリアナバラエティの記事の紹介です。 "Yap state: Plebiscite necessary before Compact can be abolished" 10 Dec 2015 By Robert Q. Tupaz http://www.mvariety.com/regional-news/82199-yap-state-plebi…
2015年11月5日付 ”Illegal, Unreported, and Unregulated Fishing Enforcement Act of 2015”が可決されたというNOAA の漁業局のニュース。 ”United States achieves major milestone in efforts to combat illegal fishing” http://www.nmfs.noaa.gov…
昨年デカプリオとパラオのレメンゲサウ大統領を招いて米国が開催したOur Oceanという会議。 今年はチリで10月5−6日開催。 米国からはケリー外相が出席。パラオからはベル副大統領が出席。 その席で米国の海洋政策の最新情報が発表された。 7項目があげ…
2008年5月、ミクロネシアの海洋安全保障事業を立ち上げて以来、日本が、広義の安全保障の枠で太平洋に出て行く事を意味を、通奏低音のように考えていた。 【私のせいで、太平洋の安全保障レジームが変わるかもしれない。】 妄想と思われようが本気で動いて…
新渡戸稲造全集の第4巻を購入した。 植民政策について、矢内原先生が監修しまとめられている。 その後ろの方に「論文•時評など」として小論が20本ほど掲載されている。 その中の一本が「米国の対日態度に就いて」(改造、昭和8年5月)である。 読み始めて…
花見和子著『ケネディの艇を沈めた男 夫・弘平との六十年』 国立公文書館で「JFK-その生涯と遺産」展が3月6日から開催されるいう。 「ケネディ元大統領 日本初公開の資料も」 3月5日NHK webnews http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150305/k10010005101…
先月1月オバマ政権が2016年度予算として643.6 million USDを内務省の島嶼局用に提示したとのニュースがあった。 Obama's budget represents commitment to insular areas Feb 03, 2015 Kuam News http://www.kuam.com/story/28007731/2015/02/03/obamas-bud…
I tried to explain to President of Palau in SIDS Samoa, how much Okinawa received from Japanese government. Japan and Palau may have Free or something Special Association agreement and arrange subsidy. Palau should stop begging from the US…
9月1−4日、サモアで開催された小島嶼国会議が終了した。 http://www.sids2014.org 世界の民族の数を知らずに1919年のベルサイユ会議で「民族の自決」を訴えたウッドロー•ウィルソン大統領の功罪を改めて目の当たりにしたような気持ちだった。 日本外務省…
太平洋の海洋保護区拡大を発表したオバマ大統領に、島嶼国のリーダーから批判の声が上がっているというニュース。 取りあえずコピーだけしておきます。 背後にいるPEWを散々非難しています。確かにPEWの担当者は何も知りません。 それでいてやけに態度が大き…
(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) カロリン諸島を巡り、にっちもさっちもいかなくなった独西関係。 ここで、ビスマルクの取った策がすごい。 当時のドイツにとってスペインは赤子の手をひねるような弱国だっ…
(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) スペインが領土を宣言しても300年近くほとんど手つかずだったカロリン諸島。パナマ運河の開業計画と共に、カロリン諸島はアジアと北米を結ぶ要衝となる事が広く話題になり…
(このブログは高岡熊雄博士著『ドイツ内南洋統治史論』を参考にまとめています。) 北太平洋にあるカロリン諸島とマリアナ諸島。 まずはその沿革から。 <カロリン諸島> パラオからミクロネシア連邦のコスラエに東西にのびる島々がカロリン諸島。 1521年に…
ミクロネシアの海上保安事業が開始し、米豪とのやり取りも深まる中で直感したのが、これは日米同盟の新たな方向を示す事業であるという事であった。 そこで、早速笹川太平洋島嶼国基金、二代目の運営委員長で当方の恩師でもある渡辺昭夫先生に連絡をした。4…